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アマタ・ナコーン工業団地

2003年5月25日(日) 00時57分(タイ時間)
Amata Nakorn Industrial Estate (Amata Corporation PCL)
筒井康夫 氏 Sales Executive

——工業団地を開発されたきっかけは?
 社長のウィクロム・クロマディット(邱威功)が台湾に留学中、多くの日系企業の進出で活気づいている様子を目のあたりにしました。タイの投資ブームが始まったころです。自分自身も「一つの街を築きたい」と思い、工業団地の開発に乗り出しました。1989年の開設です。

——チョンブリ県を選んだ理由は?
 バンコクからのアクセスの良さがあります。開発当時は都心から2時間以上かかりましたが、道路建設はすでに計画されており、いずれ1時間以内でアクセスが可能と判断していました。現在では、バンコクを避けて北部につながる道路も充実しています。都心に近く、レムチャバンやラヨンなどの深海港に近い地区でもあります。また、バンコクやその周辺は地盤の弱さが指摘されていますが、バンパコン川を越えて当団地まで来ると、地盤はしっかりしてきます。洪水もありません。インフラ面で条件が整っており、加えて投資委員会(BOI)奨励で税制面でもメリットがあります。開発当時の判断が、現在のセールスポイントになっています。

——全体的にみてタイの工業団地はどのように変化してきていますか?
 1997年以前は投資ブームということもあり、さまざまな企業がさまざまな工業団地に入居しました。97年に経済危機が発生すると、堅実そうにみえたマネジメントが実はお粗末なものだったという工業団地が次々と出てきました。2000年以降、投資が戻り再び盛んになっていますが、進出企業の入居先は、堅実なマネジメントで信用のある工業団地に集中しています。ちなみに当社のアマタ・ナコーン(チョンブリ県)とアマタ・シティー(ラヨン県)の2カ所の土地販売面積は今年、国内の全工業団地が販売した面積の50%に達します。今後は、工業インフラだけでなく、天然ガス供給などの新インフラの導入が必要になってくると思います。新しいとはいえ、天然ガスは日本やシンガポールでは一般的なインフラです。また、ISDNなど高度通信インフラのニーズも増えてくるでしょう。

——タイ東部の活気は目を見張るものがありますが
 我々は東部をイースタン・シーボードと呼んでいます。「東洋のデトロイト」と例えられているとおり、自動車関連企業が集中しています。昨今の自動車産業の伸びが、そのまま東部の活気につながっています。自動車のほかエアコンも伸びていますが、エアコン生産拠点も実はタイ東部です。ほか、これまで南部にとどまっていた天然ゴム産業が北上、ラヨン県からカンボジア国境にかけて広がっています。東部の発展はこれからも続くでしょう。

——タイ北部の人気は?
チェンマイ県に近いラムプーン工業団地には、豊富な水と空港に近いという立地条件が不可欠の、情報技術(IT)産業が多く進出しています。タイのIT産業の落ち込みにより、最近は伸び悩んでいるようです。

——御社の特徴は?
 道路、電力、水道などの工業インフラの完備は、工業団地として当然のことです。当社は商業インフラの開発にも力を入れています。銀行、旅行代理店、日本食などの外国料理のレストラン、コンサルティング会社、ワーカー送迎用の運輸設備など、生産面だけでなくアドミニ面でも便利な環境を整えています。入居企業の3分の2が日系企業ですので、日本語環境の整備も欠かせません。商業インフラの充実は、将来的な収入確保にもつながります。現在、土地販売が売り上げの多くを占めますが、限度があります。今後は商業サービス面の売り上げを伸ばしていきたいと思っています。

——工業団地を開発していく上で最も難しいことは?
 行政との折衝でしょうか。入居決定から工場稼動まで、さまざまな許認可を必要としますが、常に駆け引きが必要です。それを顧客に理解してもらうこと、顧客は本社に理解してもらうことで、苦労します。当社の場合、工業用水の水質で問題を抱えていました。地下水を汲み上げないので地盤沈下の心配はありませんが、バンパコン川下流の水を引いていたので、多少の塩分が含まれていました。近隣県の河川から水を引くことにより、現在は問題を解決しています。

——今後の展望は?
 関税局の認可を受け、アマタ・ナコーンとアマタ・シティーの2カ所で、「フリーゾーン」を開発します。輸出免税区(EPZ)を簡素化したものです。新しい水源を確保したこと、界隈に新国際空港(スワンナプーム空港)が開港することなどで、新業種の顧客を誘致できるようになりました。商業インフラは今後も力を入れていきます。地元コミュニティーを交えたインフラ整備です。住宅開発やゴルフ場(27ホール)の開発も計画中です。人材不足はどの業種でも同じだと思いますが、当社は地元の人材を育成するため、有名学校を誘致、団地内に小中高の教育設備を開校します。アマタ・ナコーン(永遠の街)という名前のとおり、街造りを行っていきます。
——ありがとうございました。

700 Moo 1, Klong Tamru, Muang District, Chonburi 20000
Tel : 0-3821-3007 Fax : 0-3821-3700
E-mail : tsutsui@amata.com
Website : www.amata.com

開発面積:2003年1月現在1万3,000平方キロメートル(8,000ライ)
入居企業数:約210社(日系約150社) 管理費:月700バーツ/1,600平方メートル
販売可能最大敷地:制限なし 電気供給基本容量:30KVA/ライ
水供給基本容量:1日7立方メートル/1,600平方メートル 廃水処理:下水処理システム
電話回線3回線/1,600平方メートル)
《newsclip》