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カビンブリ工業団地

2003年10月25日(土) 01時34分(タイ時間)
Kabinburi Industrial Zone (KIZ)
Mr. Sutham Chanchamcharat (Asst. Managing Director) 

バンコクに最も近いBOI第3ゾーン
——御社概要をお聞かせください
 1990年の設立です。ブラジンブリ県カビンブリ郡に位置し、バンコクから国道304、305、34号線などで165キロメートル、幹線道路の複線化でバンコクから2時間で到着します。当初は敷地3.84平方キロメートルからスタートしました。自動車部品、家電、電子機器、繊維、食品など、軽工業の工場を誘致、96年に6.4平方キロメートルまで拡張、現在は県最多の50社が操業、さらに10社が土地を購入済み、うち日系メーカーは18社です。ほとんどの企業が、現在拡張中か拡張計画中です。

——工業団地設立でカビンブリを選ばれた理由は?
 全58県ある投資委員会(BOI)投資第3ゾーンのうち、ブラジンブリがバンコクに最も近い県であること、東北地方のゲートウェーであること、県内にラムカムヘン大学、キング・モンクット工科大学ほか専門学校が4校あり、人材確保が比較的容易であること、カビンブリ郡は県内で最も人口が多いこと、バンコクと比較して20%ほど労働力が安いこと、20キロメートル北にカオヤイ国立自然公園があり、きれいな水が豊かであること、水源に恵まれていながら土地が強固であること、土地が安いこと、などが理由です。チョンブリ県やラヨン県などでも事業化調査を行いましたが、最終的にカビンブリが最適という判断でした。ラヨン県もバンコクに近い第3ゾーンとして人気を集めましたが、来年末で第2ゾーンに変更されます。ちなみに、バンコクの最低賃金169バーツに対しブラジンブリ県は135バーツ、地盤の強度はバンコクがパイリング20メートル以上に対しカビンブリ郡はわずか6メートル、土地価格はバンコク平均が1,600平方メートル(1ライ)当たり600万バーツ、チョンブリ県同360万バーツに対し、KIZは現在キャンペーン価格で128万バーツです。

——工業団地の名称について
 工業団地は英語とタイ語で表記する場合、Industrial Estate、〜Park、〜Zoneなどに分かれます。Estateは工業団地公社(IEAT)がデベロッパーとのジョインドベンチャーで運営、Park、Zoneはデベロッパーが独自に運営する工業団地です。ParkとZoneの違いはありません。KIZの場合は、単に工場だけでなく、住宅、運動・競技場、学校など、さまざまな施設を備えています。入居顧客の仕事および生活の「地帯」としての意味合いを持たせるため、Zoneを選びました。デベロッパーによっては、Industrial Landという名称の工業団地もあります。

——事業を行っていく上での違いは?
 Industrial Estateの場合、外資企業でも土地を購入できますが、Park、Zoneの場合は、BOI認可企業のみが購入できるという違いがあります。Estateはまた、デベロッパーが土地を完売した場合、マネジメントはIEATに引き継がれます。デベロッパーに万一の事態が起きた場合でも政府が対処するから安心という見方があり、ある意味そのとおりといえるでしょう。しかし、実際に土地が完売してIEATにマネジメントが引き継がれた工業団地の中には、お役所仕事のあまり管理がずさんになってしまった例があります。

BOI以外にも恩典多種
——BOIの恩典内容について
 投資第3ゾーンの恩典は、法人所得税8年間免除、その後5年間の半額免除、機械輸入関税の全額免除、輸出製品の原材料輸入関税5年間免除などです。恩典の一部は、工業団地への入居が条件です。北部ナーン、プレー、東北地方ブリラム、スリン、深南部ナラティワート、ヤラー、など、18県を対象にした、第3ゾーンの中でも特別ゾーンと呼ばれる県では、工業団地外でも(実際には工業団地はありませんが)KIZほどではありませんが、同等に近い恩典が適用されます。

——KIZ独自の恩典は?
 KIZ自体が、「工場令30(工場設立・操業に関する規定)」のライセンスを工業省から取得しています。顧客は地方工業局に申請するのみ、許可を待つ必要がありません。通常は申請から許可まで1〜2カ月を要しますが、KIZでは申請の翌日にパイリングを始めることができます。工業団地が工場令30のライセンスを得ることは難しく、KIZほかほんの一部の工業団地しか認められていないライセンスです。また、地方電力公社(PEA)の協力を得て、最初の5年間は電気代10%引きという恩典を用意しています。現在、月当たり400万バーツ以上の電気を使う顧客が数社入居されていますが、月々40万バーツの割引で5年間に2,400万バーツという経費節約が可能となります。また、ほかの工業団地と比べて水道代や管理費も安く、投資家には魅力的でしょう。

——地域での福祉事業について
 1996年、シリントン王女のご提案を受けて、団地内に中学高校を設立しました。チュラロンコン大学系列で有名大学への登竜門といわれるトリアム・ウドム・スクサー校の分校です。有名大学を目指す地域の学生がバンコクに上京することなく、KIZで高等教育を受けられるようになりました。生徒数は現在、2,000人です。同校の地方での開校は、KIZが先駆けです。また、工業団地内で働く各社の従業員、および地域住民に限られてはいますが、界隈にはないレベルの高い住宅施設、スポーツ施設を利用できます。ほか、地域の学校や寺院などへの寄付を定期的に行っています。

既存事業の拡張に専念
——今後の見通しについて
現在、世界中の企業の目が、中国に注がれています。事業規模が大きくなればなるほど、進出先は中国が筆頭候補となるでしょう。反面、タイなど東南アジアはさらなる中小企業の進出を期待できるのではないでしょうか。時代の流れを見極めることが大事です。新たな工業団地の設立といった、大規模な事業拡張は考えていません。既存事業の確実な拡張に専念します。KIZは整備された区域の80%を販売しました。現在、増え続ける需要に対応するため、第3区画(80万平方メートル=500ライ)を開発造成、さらに第4区画(64万平方メートル=400ライ)の造成計画があります。
——ありがとうございました。


敷地内道路:幹線は鉄筋コンクリート6車線、幅39メートル、副線23メートル
電気:変電所あり、許容量10万KVA
給水方式:良質地下水井戸17カ所、貯水池64万平方メートル(400ライ)、貯水能力400万立方メートル
給水量:1,600平方メートル(1ライ)当たり12立方メートル/日で8バーツから
廃水処理:1万8,000立方メートル/日
ごみ処理:焼却炉で15トン/日
通信:普通電話回線2,048回線ほかISDN(総合デジタル通信網)完備
洪水対策:工業団地内は海抜24メートル、団地周辺の道路から1〜1.5メートル土盛り
施設:ゴルフ練習場、プール、バトミントン・コート、ミニシアターなどを備えたスポーツクラブ、ホテル、来賓や従業員用の一軒家・アパート、県内で唯一の日本食レストラン、警察署、消防署など

住所:444 Moo 1, Kabinburi-Korat Road, Nongki, Kabinburi, Prachinburi 25110
電話:0-3720-4337-44
ファクス:0-3720-4345

バンコク事務所(日本人スタッフ加藤)
住所:77/84 Sinsathorn Tower 21st Fl., Krungtonburi Rd., Klongsan, Bangkok 10600
電話:0-2440-0900-3
ファクス:0-24400904
Eメール: kabinbk@ji-net.com
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