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タイセコムピタキ(セキュリティ)

2004年5月25日(火) 11時42分(タイ時間)
THAISECOM PITAKKIJ
畠田俊治 氏(代表取締役) 

日本で最大手のセキュリティ業務提供会社
——御社概要をお聞かせください
 当社は台湾、米国、韓国に続く4番目のSecomの海外拠点として、1987年に設立されました。海外へはさらに、豪州、英国、マレーシア、シンガポール、中国、インドネシアに進出しております。防犯装置設置の企画・工事・運用、異常の際の緊急対処員派遣をセットにした「オンラインセキュリティシステム(機械警備)」や警備員常駐派遣のサービスを提供しているほか、防犯カメラ、人の出入りを管理する出入管理システム、金属探知機などの防犯機器を販売しています。支店6カ所、緊急対処員が待機するデポ26カ所、従業員数666人です。

——Secom全体としての業務は?
 日本では警備最大手として、「安心・安全」をキーワードとしたさまざまな事業を展開しております。警備業務はもちろん、現金輸送業務、病院経営や医薬品・健康食品販売などの医療事業、ネットワークセキュリティ事業、保険業務などです。警備業務は公共施設のほか事業所(会社等)約59万件、個人宅警備のホームセキュリティが約28万件です。

——タイ人の防犯に対する意識は?
 当社のオンラインセキュリティシステムの顧客約4,000件の中でみた場合、地場系企業90%、日系企業10%です。日系のお客様が少ない理由として、当社のサービスがバンコク都内に集中し、日系工場の多いバンコク周辺県まで提案しきれていないことが挙げられますが、おおむねタイ人の方が防犯に対する意識は高いといえます。日本人の方々は日々の業務に専念されて、防犯まで気が回らないことが多いようです。ちなみに日本では、官公庁、金融機関、大手企業はほぼ100%、防犯対策を取っております。

防犯はハードよりソフト
——タイの防犯システムの質について
 タイでは警備員の常駐派遣が一般的ですが、ご存知のとおり、警備員自身が犯罪に関与する例が後を絶ちません。日本の警備業法のように、警備にかかわる法制が整備されていないことから、警備会社の教育レベルにばらつきがあり、質が一定しません。防犯カメラや出入管理システムなど、防犯機器はいずれも最新機器がそろっており、日本などと比較しても引けを取らないでしょう。しかしタイでは一様に、「防犯機器があれば安心」という誤った認識があるようです。防犯機器がそろっていても、それを使いこなす知識、異常の際に正しい処置を施すノウハウがなければ、警備員同様、犯罪は防げません。

——御社サービスの特徴について
 前述のように、防犯装置設置の企画から工事・運用をお引き受けし、異常の際には緊急対処員を急行させるなど、ハードとソフトをセットにしたサービスを行っています。これを「Secom方式」と呼んでおり、ただ機械をお売りするだけでなく、多くの経験によって蓄積した警備のノウハウで、お客様を犯罪から守ろうという心構えです。欧米方式とは違い、1つの会社でハードからソフトまで管理するので、緊急時に迅速な対応ができ、問題が発生しても解決に時間がかかりません。Secom方式は日本ではもちろん、台湾、韓国では常識となっておいます。特に韓国では、「Secom=安心・安全」というイメージが確立しました。中国では間もなく警備に関する法令が施行されますが、Secom方式を多分に参考にした法令だと自負しております。

——欧米方式とは?
 機器販売・運用、異常の際の処置を、それぞれ別会社・組織が担当する方式です。例えば英国の場合、一つの会社が防犯機器を設置します。異常が発生した場合、異常信号を受ける監視専門の会社があるのですが、その会社は信号を受けたら警察に通報するだけです。警察は現場に急行しても、異常信号を発信した施設にすぐ入ることはできません。カギを専門に預かる会社の要員を同行させ、初めて中に入ることができます。異常の発生から警察が到着するまで、相当な時間がかかります。また、信号が誤報だった場合、警官出動は税金の無駄使いとなるわけで、実際に国会で現在問題となっております。もちろんマイナス面だけではありません。東南アジアは特に、西からの欧米方式と東からのSecom(日本)方式が交わる地域です。それぞれの良い面を生かすべきでしょう。

「安心・安全」をコアとした業務
——新しいシステムの導入は?
 「ココセコム」という、「位置検索システム」を日本で販売しています。日本では利用者数20万件と、人気上昇中です。元々は車やオートバイの盗難用に開発したもので、携帯電話より小さな機器を設置、盗難の際に人工衛星を利用して場所を特定するシステムです。最近は、誘拐が心配な子供に持たせたり、老人徘徊用やペット用と、幅広い分野で利用されています。これと全く同じものではありませんが、タイのニーズに合致した「位置検索システム」の導入を年内に予定しております。また、麻薬・爆薬から出るイオンを検知する装置など、タイでは利用価値が高いものを提供していくつもりです。

——今後について
 防犯機器を納品して終わりではなく、犯罪を防ぐためのシステム作りを基本姿勢とし、「安心・安全」というコアの部分で、事業を拡張していく所存です。日本での多角事業が示すとおり、「安心・安全」という市場は巨大です。対応すべきことは山ほどあります。さらには公共での安全システムの構築、警備関連の法整備などで、お手伝いしていければと思っております。
——ありがとうございました


工場などでの犯罪例
○抜き取り屋
生産原料、貴金属、精密部品、製品・半製品を各ライン・班で定期的に抜き取る。外部組織の関与あり
○金貸し屋
個人、組織の両方。仲介屋が社内に介在
○麻薬屋
会社の門や寮の前で売買。社内にも介在
○賭博屋
かなり一般的に行われており、社内に必ず受付・集金係がいる
※正社員として入社する場合が多い。借金、麻薬、賭博で金が回らなくなった社員は抜き取りを強要されるなど、犯罪は連携している
○企業情報の販売屋
複数の会社に社員としてもぐり込み、設備規模、生産品目、管理体制、幹部動向などの情報を流す


住所:
14th Floor, CRC Tower, All Seasons Place, 87/2 Wireless Road, Lumpinee, Pahtumwan, Bangkok 10330
電話:0-2685-3999(日本語窓口:藤川、柳川、赤池、石田、渡辺、畠田)
サービスセンター:0-2685-3990
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