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〈インタビュー〉自動車部品メーカー、ソムブーン・アドバンス・テクノロジー

2005年2月28日(月) 15時11分(タイ時間)
Mr.Verayut Kitaphanich
President of Somboon Advance Technology Public Co.,Ltd.

 父のソムブーンは海南島生まれの中国人で、第2次世界大戦前にタイに移住した。バンコクで自動車部品の販売を手がけ、最初は店1軒、従業員もいなかったが、後に自前の工場を建てるまで成長した。

 私は1957年、バンコク生まれ。10人兄弟の6番目だ。兄弟はすべて名門私立のセントガブリエル校、姉妹はマーテルデイ校に通った。父がドイツの会社と取引があった関係で、私はドイツに留学し、7—8年向こうで暮らした。24歳で大学の工学部を卒業、83年、26歳のときにタイに帰国した。残念ながら、ドイツ語は以来20年ほとんど使わなかったので、今では少ししかしゃべれない。中国語も読み書きはできない。

 帰国後、父の工場で勤務し、設計を担当。次いで生産現場に移った。事業は順風満帆で、問題らしい問題はなかったが、そうこうするうちに97年の経済危機がやってきた。会社の借金はドル建て、円建てで計15億バーツほどあり、バーツ暴落で、これが30億バーツに膨れ上がった。当時私は会長で、債権者との交渉とリストラを指揮した。資産を切り売りしないと借金が返せないという人もいたが、父が築いた会社を売るわけにはいかなかった。債権放棄はしてもらえなかったが、返済期間の延長を取り付け、
従業員を3割減の700人に減らし、給料も3割削減した。父は98年に死去したが、最後まで、このことは知らせなかった。

 事業は徐々に持ち直し、05年1月末、中核のソムブーン・アドバンス・テクノジー(SAT)がタイ証券取引所(SET)に上場した。

 結婚して、13歳と11歳の娘2人がいる。趣味は読書。マーケティングや経済関連の本を読む。ゴルフは週1回で、ほとんどは取引先の日本人ビジネスマンとだ。

 日本人はタイ人を別物と考え、大して信頼していない。だから、日本人と仕事するには、まず信頼関係を築くことが重要だ。それにしても、日本人は歩くのが速いな。まるでロボットみたい。
《newsclip》