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SATO AUTO-ID (THAILAND) (サトー)

2005年3月10日(木) 15時44分(タイ時間)
田才 進 氏 (General Manager)

バーコード市場でシェア4割
ハード、ソフト、サプライ、アフターフォローまでトータル・ソルーション

機器から消耗品まで開発・生産
——御社製品について
 バーコード、2次元コード(QRコード)、ICタグ(RFID)などのプリンター、スキャナー、周辺機器からソフトウェアと、それに伴うラベル、カーボンなどのサプライ製品を含めた、自動認識(AUTO-ID)システムの総合メーカーです。バーコードはご存知のように、スーパーやデパートの値札などで使用されているほか、工場、物流、医療機関など、さまざまな場所で利用されています。バーコード機器メーカーは米国を始め多くのメーカーがございますが、自社で機器とラベルの両方を開発・生産している企業は今のところ、世界でも弊社サトーグループのみ。バーコード関連の日本国内シェアは約4割です。

——タイ現法設立の経緯は?
 現法設立は2001年です。それまでは、マレーシア工場で製造したプリンターをローカル代理店経由で販売していましたが、市場の拡大と共に、メンテナンスの対応スピードを上げ、お客様に身近なサービスを提供するなどの目的で、現法設立となりました。当初はプリンターのみを販売、ラベルはローカルの企業に任せていました。しかし、ラベルの質が劣っていたり、プリンターとの相性が悪かったりなど、本来の性能が十分に発揮されず苦労しました。

——現在の体制は?
 プリンターの製造拠点は以前同様マレーシアですが、2003年11月、ここタイにてラベル印刷工場を立ち上げました。お客様にはハードの販売と共に、「この素材(ラベルを貼り付ける)には、このプリンターと、このラベルが最適」というような、本来サトーの持ち味であるソフト面でのご提案が可能となりました。スタッフは設立当初8人でしたが、現在は日本人5人を含め42人となりました。現在の販売割合は、プリンター6割、ラベルなどのサプライ品が4割となっております。日本では、プリンター3割、サプライ7割の割合です。

——海外拠点について
 欧米諸国、東南アジア、中国など15カ所、ラベル製造拠点は現在シンガポール、英国、タイ、ポーランドの4カ所ですが、今後さらにラベル製造が重要となるため、各国営業拠点に展開する予定です。

オールマイティではない、ニーズに合わせた製品
——製品の種類は?
 貼り付ける素材によってラベルの品質を選ばなくてはならず、ラベルの品質によってプリンターの精度を選ばなくてはなりません。自動認識システムは、ニーズに合った品質が求められ、オールマイティな製品は通用しません。特に電子機器、携帯電話、コンピュータなどの業界で使用されている銘版はバーコード自体がパーツの一部と見なされるほど、高密度な仕上がりが求められます。弊社はそのようなメーカー関連には「Pro」、物流業界には「e」、医療機関には「Compact」、小売業には「Retail」、生産ラインなどFA(工場自動操作)向けの自動貼り付けには「S」など、用途に合わせたさまざまなシリーズのバーコードプリンターを用意、そのバーコードを読み取る最適な各種スキャナーもご紹介させていただいております。

——サービス面では?
 前述のとおり、弊社はプリンターとラベルを製造する唯一のメーカーです。世界にはこれまで、プリンター製造という科学と、ラベルという化学の全く異なる両分野を制する企業がありませんでした。バーコードに関してはハードからソフトまで、トータル・ソルーションでご提案させていただいております。自ら製造しているわけですから価格も安く、アフターサービスも自信を持ってご提供しております。

——タイの市場・顧客について
 タイのバーコード市場はこれからです。バーコードを導入せず、人海戦術を取られている企業が、まえだまだ多くみられます。具体的な規模は把握できておりませんが、弊社の売り上げから予測すると、市場は年倍増のスピードで拡大しています。弊社のお客様は現在、日系企業さまが全体の7割を占めておりますが、今後はローカル企業への展開に注力していきます。

——今後の事業展開について
 これまで培った現場のノウハウと社員のアイデアを製品に取り入れた独自のビジネスモデル「DCS(データ・コレクション・システムズ)&Labeling」を事業コンセプトとし、より一層のサービスを提供していく所存です。グローバルな視点を持ちつつ各国のローカリズム(地域特性)に対応するという「グローカル」で海外拠点を広げ、「正確さ、省力、省資源」をモットーとした製品を開発していきます。グループの東南アジアのプリンター製造拠点はマレーシアですが、生産が間に合わず、現在ベトナムに新工場を建設中です。

——タイでのこれからの事業は?
 QRコード、非接触で認識可能なICタグなどのお問い合わせをいただいており、注力すべき事業と心得ております。また、日本ではすっかりおなじみの、商品の購入ごとにポイントが発生する「ポイントカード」を普及させることができればと考えております。タイではカードにスタンプを押すタイプが主流で、日本のような効率的なポイントカードはありません。今回、ケーキショップの「Via TonTon (ビア・トントン)」にて、試験運用いたします。

——売り上げは?
 03年度(2003年4〜2004年3月)の連結で、前年度比10%増の588億6200万円です。日本の小売業での価格表示が外税から内税に切り替わったため、お客様のシステム変更が相次ぎ、一種の特需となりました。

——ありがとうございました。

住所:292/1 Moo 1 Theparak Rd, Tumbol Theparak, Amphur Muang, Samutprakarn 10270
電話:0-2736-4460 ファクス:0-2736-4461
Eメール:tasai@satothailand.co.th
ウェブサイト:www.barcodesato.com, www.sato.co.jp
《newsclip》