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ピモンパン・グリッテヤラサン医師

2005年10月10日(月) 10時00分(タイ時間)
 1944年バンコク生まれのバンコク育ち。トリアムウドムスクサー高校卒業後、日本の文部省の奨学金で東大に留学、日本語を1年間、医学を6年間学び、日本で医師免許を取得。タイ帰国後にタイの医師免許を取得した後、皮膚科で有名な英ロンドンSt. John’s Institute of Dermatologyで2年間、米ニューヨークRoswell Park Memorial Instituteで1年間勉強。さらに順天堂大学医学部で皮膚科の博士号を取得する。現在はInstitute of Dermatology, Bangkokでダイレクターを勤めるかたわら、バンコク病院で皮膚科を受け持つ。


日ごろのUV対策が肝心、外出・スポーツ時には帽子、傘、日焼け止めを忘れずに


—医師を目指した理由

 日本留学前まで、医師になろうという思いはありませんでした。学校の成績が良かったため、「成績が良い学生は医師に」という習慣に従っただけです。日本という留学先も、文部省の奨学金制度の試験に受かったからで、当初は思い入れがありませんでした。兄弟4人のうち、妹がやはり医師で米国で暮らしていますが、仕事が大変なので、1人娘にも医師を継ぐことを強要しませんでした。


—日本とタイの医師免許について

 タイでは日本の医師の免許が通用しませんので、留学帰りの医師は誰もが、タイの医師免許の試験を受けることになります。重きを置く疾病が他国と異なるなど、タイといえども試験は簡単ではありません。タイで受からず、仕事先を外国に求めたという先輩医師もいます。


—皮膚科の選択について

 女性なので常に肌を気にしていました。タイを含む東南アジア諸国は皮膚科の専門医師が少ないということも、選択の理由のひとつとなりました。日本の皮膚科の知識・技術は世界最先端です。Institute of Dermatology, Bangkokでは現在、国際協力機構(JICA)と順天堂大学の協力により、「Diploma Course in Dermatology」というコースを開設しています。タイ人だけでなく、東南アジア諸国の医師たちが集まります。


—日本・日本人の印象

 電車で日本中どこにでも行けるということに感動しました。タイでは主要交通機関はバスしかなく、しかも慢性的に混んでいる状態でしたから。日本人は、列に並ぶ、信号を守るなど、規則正しい人たちだと思います。同時に、仕事にまじめ過ぎて、少し気を抜かないとストレスがたまってしまうのでは、という印象もあります。今の若者は変わってきているようですが。学会などで、年1回のペースで日本を訪れます。日本食も健康的なのが好きで、バンコクでよく食べています。


—皮膚・肌についてのアドバイス

 皮膚科といえば以前は、湿しん、水虫、たむしなど疾病治療が主でしたが、現在は美容も重視されています。日本人の方々はタイに来て、ゴルフや水泳のアウトドアのスポーツを楽しまれますが、けっこう日差しに肌をさらしています。外出時、スポーツ時は必ず、帽子、傘、日焼け止めなどを使い、できれば長袖を着てください。タイ人と違って肌が白いため、その分だけ色素も少なく、紫外線の影響を受けやすいのです。レーザーによるシミやソバカスの治療が流行していますが、決して完璧ではなく、再発もあれば肌が赤くなるという副作用もあります。常日ごろから日にさらさないという、予防が最も効果的です。


—ありがとうございました

■診療時間:火曜日夕5時30分〜7時30分
土曜日朝9時〜昼12時。
《newsclip》