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サムチャイ・スチール・インダストリーズ(鋼管メーカー)

2006年1月10日(火) 10時00分(タイ時間)
Mr. Prawat Sontawakul M.D.
Samchai Steel Industries Public Co., Ltd. (SAM)

 サムチャイ・スチール・インダストリーズ(SAM)は1997年、鋼管製造のベテランチームによって設立された。2005年4月に亜鉛メッキ鋼管メーカーのインター・スチール・インダストリーズと合併したことで、SAMは鋼管メーカーの国内最大手に発展しつつある。2社の生産能力を合わせると年間28万トン(インター・スチール13万トン、SAM15万トン)。そのうち5%を南アフリカ、オーストラリア、シンガポール、香港などに輸出している。

 これまで国内で大型鋼管は生産されておらず、SAMが製造できる鋼管も最大で内径20センチだった。それ以上のものは全て高価格の輸入品に頼っていた。04年の大型鋼管の総輸入量は約10万4000トン、国内市場における全タイプの鋼管の需要は100万〜120万トン(約260億〜330億バーツ相当)。

 今後は地下鉄・BTS(高架電車)の路線延長や原水輸送パイプなど、公共事業分野での大型鋼管需要が増えると予想される。そこでSAMは10億バーツを投じ、国内で最初の大型鋼管製造プロジェクトを立ち上げた。20〜45センチの大型鋼管製造ラインを持つ新工場は、20センチ未満の鋼管を製造する旧工場と同じくSAMの所有する約24万平方メートルの敷地内に建設した。それぞれの敷地面積は、旧工場が8万平方メートル、新工場は6万4000平方メートル。投資額の60%に当たる5億7000万バーツはクルンタイ銀行からの融資で、3億バーツは新規株式公開(IPO)により調達した。

 生産設備は、日本の機械装置メーカー、中田製作所から導入した。生産能力は年間15万トン。市場での需要に応じ、06年は年間で9万トンの生産を目指す。顧客のほとんどが国内企業だが、アメリカやドイツ、オーストラリアなど外国からの需要も出てきている。中田製作所の技術を取り入れれば、日本や韓国の製品に劣らない高品質の製品が低コストで製造できるようになる。国内販売価格は検討中。

 原材料は60%をサハウィリヤ・スチール・インダストリー(SSI)から、残りはGスチールとナコンタイ・ストリップ・ミル(NSM)から仕入れている。

 大型鋼管以外では、石油輸送管などまだ国内生産されていない商品の製造について検討を進めている。

 05年1〜9月の業績は、総売上高30億4800万バーツ、最終赤字1000万バーツだった。
《newsclip》