RSS

スラポーンFTIエレクトロニクス産業部会部会長

2006年1月25日(水) 10時00分(タイ時間)

 家電・エレクトロニクス製品の国内売上総額の正確な数字は把握されていないが、輸出に関してはこの4〜5年の輸出額のうち30〜50%を家電・エレクトロニクス製品が占めている。2004年は輸出総額965億ドルのうち家電・エレクトロニクス製品は34.3%に当たる331億ドル、2005年はさらに約9%伸びて360億ドルを計上する見込みだ。

 国内の電化製品業界が抱える問題の一つに、中国製品の台頭が挙げられる。正規輸入・密輸に関わらずタイ国内で販売される中国製品は、国内メーカーの製品よりも安価なため低所得者層に人気がある。だがそれらは安価な分、品質は保証されておらず、国際的な規格もクリアしていないものが多い。そこでタイ工業連盟(FTI)は、工業省傘下のタイ産業基準研究所(TISI)に国産および輸入電化製品(エアコン、冷蔵庫、炊飯器、電話機など)の品質審査を提案し、05年3月から室内用空調設備に、06年2月からは炊飯器に対し適用されることになった。

 また法人税を30%から25%に、上場企業は20%に引き下げるよう提案している。これはこの分野における企業の活性化を促すためだ。私たちはこの他にも様々な提案を挙げているが、規制や法律にしばられた政府の対応は鈍く、国内の家電・エレクトロニクス業界の将来は決して安泰とはいえない。

 自由貿易協定(FTA)について、私たちは自国の利益だけでなく相手国の利益も念頭に置いて協議する必要がある。FTAの締結による国内産業の活性化は必至だからだ。

 06年の家電・エレクトロニクス製品の輸出目標は前年比15%増の約400億ドル。今年は昨年のように原油高や津波災害の影響がないと予想される上、政府が家電・エレクトロニクス製品の輸出推進策の一環として関税引き下げを実施するため、大幅な伸びが期待できる。原材料輸入コストが下がれば、製品の販売価格も抑えられる。また、近く予定されている国産品推奨キャンペーンも、電化製品の輸入量を減らす糸口となるはずだ。安価だが高品質のタイ製品が市場に定着すれば、安価で粗悪な中国などからの外国製品に消費者が惑わされることもなくなるだろう。

スラポーン・シマクントーン氏(クントン・カービー社長)
Mr. Suraporn Simakulthorn
Managing Director of Kulthorn Kirby Co.,Ltd (KKC) Club’s Chairman of Electrical, Electronics & Allied Industry Club Member of committee The Federation of Thai  Industries (FTI)
《newsclip》