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ステートタワーの仕掛け人,ファッションより車の硬派

2006年2月10日(金) 10時00分(タイ時間)
 母は不動産大手チャレンジ・グループ会長のラーシー・ブアルート。イギリスでマネジメントを学んだ私は帰国後すぐに母の事業に加わった。2003年、高級住宅販売プロジェクト「インルアイ・ニウェート・プラチャーチューン」にゼネラル・マネージャーとして参加。プロジェクトが終盤に差し掛かった頃、グループ傘下、チャレンジ・プロパティーの最高経営責任者(CEO)に就任した。30才だった。そこでシーロム通りのステート・タワーやニュージーランドのロイヤル・レイクサイド・ノボテル・ロトルアなど大きなプロジェクトを手がけた。

 05年、チャレンジ・プロパティーのCEOから役員に退いたため、自分で事業を興す余裕ができた。私が筆頭株主であるE2Nアセッツ(資本金5000万バーツ)を設立、最初のプロジェクト「The Synchronized」を立ち上げた。

 「The Synchronized」は投資総額7億2000万バーツ。ラチャダピセーク通りソイ18に施工中の住居兼オフィスビルだ。数棟の中層ビルに28ユニットを構えている。販売価格はユニット当たり2500万〜3000万バーツを予定している。ラチャダピセーク通りのメンジャイ交差点へも抜けられ、地下鉄スティサン駅から350メートルという好立地条件だ。ビルの上階は住居として使用できる。既に1ユニットが売約済みだ。

 E2Nアセッツのプロジェクトは「The Synchronized」も含めて、施工3年以内、販売も3年以内で完了する比較的小さな規模で進めるつもりだ。今後も、住居付きオフィスビルを手掛けたいと思っている。それが時代に適った形態のひとつであり、これからも需要が増えると見込んでいるからだ。

 私は個人事業のほかに、友人達と共同出資でレストランを経営している。プラチャーニウェート区にある「ラーン・ラックウーイ」、ステート・タワー内の「ラーン・バーンラック」、「Sirocco」(63階・地中海料理)、「Distil」(64階・ラウンジレストラン)、「Mezzaluna」(65階・イタリア料理)だ。上層階のレストランからは眺望360度の大パノラマを楽しめる。ここがタイにやって来た全ての人が訪れるランドタワー的な存在となることを願っている。私は今後も、経営のプロとしての信念に基づいた事業を展開していくつもりだ。

 母が絵に描いたようなバンコクのキャリアウーマンだったため、子供の頃の私は北部ウタラディット県の祖母の家に預けられていた。田舎でワイルドな子供時代を過ごした私は怖い者知らずのお転婆娘に成長した。その影響か、今でもファッションには興味がなく、化粧や女性らしい装いが苦手だ。ファッション雑誌の類は暇潰しで流し読む程度、自分で買ったことはない。車や音響、IT、ビジネス書のほうがよほど私の趣味に適っている。タクシン首相の本も興味深い。
《newsclip》