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〈Who's Who〉ジャムロン元バンコク都知事

2006年3月14日(火) 23時36分(タイ時間)
 1935年生まれ。父は華人の魚屋。陸軍士官学校卒。政治改革を目指す若手士官グループのリーダー格で、80〜85年、プレム・ティンスラーノン首相(現枢密院議長、元陸軍司令官)の秘書官長を務めた。

 85年に民選となったバンコク都知事選に出馬し、下馬評を覆し当選。率先遂行の執務スタイル、清廉潔癖な人柄などで絶大な人気を集め、90年の都知事選でも大差で再選された。農民服を愛用し、トゥクトゥクに乗って登庁したりと、異色振りでも話題を振りまいた。

 自分が信仰するタイ仏教の新興宗派サンティアソークをバックボーンとする政党、パランタム(法の力)党を創設し、92年の下院総選挙で35議席を獲得。同年、クーデターで政権をとったスチンダー陸軍司令官の首相就任を批判し抗議集会を続け、軍・警察の無差別発砲で集会参加者数十人が死亡した。

 このときの混乱はプミポン国王の介入で収束し、スチンダー氏は首相を辞任し引退。ジャムロン氏はその後中央政界に転じ、副首相まで務めたが、多数の死者を出したアジテーターというイメージがつきまとい、首相には手が届かなかった。96年に3度目の都知事選に出馬、大敗し、政界を退いた。

 現在は西部カンジャナブリ県で農作業や次世代リーダー養成講座などを行っている。宗教的理由で性行為をせず、菜食主義者でしかも1日1食。1日1回おわん3杯の水で行水し、板の間で寝るというスパルタ生活を長く実践している。
《newsclip》