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タイの祭事 概略

2006年3月31日(金) 16時01分(タイ時間)
 タイでは仏教を起源とする祭事が多く、雨安居(うあんご、雨期)の前後に集中する。雨安居入りの旧暦8月(新暦7月)は、寺院にこもってより厳しい修行を積む僧侶を送る行事、雨安居明けの旧暦11月(同10月)には修行を終えた僧を迎える行事が、全国各地で行われる。旧暦12月(同11月)のタイの灯ろう流し「ローイクラトン」は、バラモン教から伝わる祭りだ。旧暦3月(同2月)の万仏節、旧暦6月(同5月)の仏誕節、旧暦8月(同7月)の三宝節では、在家者がロウソクを持って寺院の本道を3度回るという、祭りと呼ぶには地味だが全国各地で必ず行われる行事がある。

 仏教関連の祭りは祝日になることが多い。週末と重なって連休になると、多くの人が地方旅行に出で、地元タイ人にも外国人旅行者にも人気の北部チャンマイ県などは、ホテルがすぐに満室となる。

地方に行くと、仏教とアニミズムが結びついた奇祭がある。精霊の一種として「オバケ」が登場する、東北部ルーイ県の「ピーターコン」が知られている。

タイは中華系住民が多いため、中国仏教から伝わる祭事も盛んだ。有名なものでは、新暦2月ごろに迎える「旧正月」、雨安居明けに重なる、身を清めるための「ベジタリアン・フェスティバル(菜食週間)」などがある。

 宗教以外では、村興し、観光促進のために作られた祭りが多い。日本人にも有名な東北部スリン県の「ゾウ祭り」は元々、地元の役所がゾウの競争を催したところウケが良かったので定期開催、みごと村興しの祭りとなった例だ。日本の皇室がタイを訪問された際、北部スコータイ県で初めて公開されたというタイの歴史を主題とした「光と音の祭典(ライト・アンド・サウンドショー)」は、今では中部アユタヤ県や東北部ナコン・ラチャシマ県ピマーイ郡など、さまざまな史跡公園を舞台に催されるようになった。西部カンチャナブリ県では泰緬鉄道を取り上げた光と音の祭典が毎年開催されている。

 祭事の多くは雨が少ない乾期に行われるが、雨期にもある。雨で水かさが増す時期に格好の、タイ独特のスタイルをしたロングテールボートのレースなどだ。イスラムという土地柄、祭りが少ないタイ深南部でもボートレースは行われ、観光促進の一環となっている。

 そのほか、主要としての国際マラソン、リゾートでの国際ヨットレースの開催などがすっかり風物詩となっており、「観光国家」と呼ばれるにふさわしく、タイでは1年を通してさまざまな祭りを楽しむことが出来る。
《newsclip》