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校数が増え、選びやすくなった語学学校

2006年5月4日(木) 15時42分(タイ時間)
ニュースクリップ84号(2006年4月25日号)掲載
執筆者
Westell Language Corporation Co., Ltd. (Westell Language School)
桜井 道人 氏 (Direct Manager)

 バンコクではこの数年、日本人を対象としたタイ語学校が急速に増えた。日本語による授業で、分かりづらい文法も細かいニュアンスも的確に理解できる。もちろんタイ語のみで授業を進める学校もあり、どちらを選ぶかは生徒のニーズ次第だ。いずれにせよ、日本では高い授業料が、タイでは当然のことながら格安だ。さらに、日本と比較して英語に接する機会が多いタイ、英語習得という選択肢もある。


それぞれの長所がある授業法

 日本人在住者が多い都内スクムビット通りで見た場合、BTS(高架鉄道)のチットロム駅からオンヌット駅までの区間で、日本人生徒を対象とした語学学校は、4−5年前はわずか4−5校程だったが、現在では20校あまりを数える。タイ人によるタイ語のみでの授業、いわゆる直説法で教える学校がほとんどだったのが、日本語(生徒の母国語)による間接法を用いる学校が増えてきた。

 直説法、間接法はそれぞれ一長一短がある。直説法の場合、タイ語のみの説明のため、理解しきれない箇所が出てきて、最後まで分からずにモヤモヤしてしまうときがある。しかし、ヒアリング力の上達は早い。自分で辞書を使って調べるなど、授業を理解するための努力が必要となるため、苦労を乗り切ったときの完成度は高くなる。

 間接法は、生徒の母国語で授業が進められるので、疑問に思っていることや知りたいことが何であるかを講師に伝えられるため、理解度は高い。「よろしくお願いします」など、日本語独特の言い回しなどを勉強できるメリットもある。反面、外国語を習っているにもかかわらず母国語に甘えてしまうという事態が起きかねない。体で覚える子供には直説法が、理論的な理解を必要とする大人には間接法が有効であるともいえよう。


学校のコンセプトを見極め、通いやすい場所を探す

 校数が多くなった上、それぞれの授業法に一長一短がある。学校を選ぶだけで一仕事になりそうだが、通う側にとって選択肢が増えたということは、評価されるべきだ。自分に合った学校の選ぶには、まず学校のコンセプトを知ることだ。

 学校により、重きを置く点はさまざまで、会話を重視する学校もあれば、読み書きなど知識を重んじる学校もある。自分が必要とする分野を整理し、その分野に重点を置く学校に絞り込む。オリジナルテキストの製作、独自カリキュラムの採用などで、その学校のコンセプトの在り方が見えてくる。

 ロケーションも大事だ。自分に合いそうな学校を見つけても、通うのが面倒になってしまっては、長く続かない。自宅もしくは勤務先から通いやすい場所にある学校を選ばなくてはならない。

 定着率が高い学校であるか否かの見極めも重要だ。定着率とは、生徒よりむしろ教師。「1コース終わるのに、教師が2度も変わった」という学校があったという。タイ人はもともと1カ所の職場への定着率が低い方だが、特に教師の定着率が低い学校は、何らかの問題があると思われる。

 日本語で文法などの説明を行う授業で知識を高め、会話練習が多い授業で実践すれば、より理解度は高まるだろう。多くの学校が実施している無料体験を有効に活用し、自分に合った学校を探したい。


日本よりメリットが高い英語習得

 少し前なら「タイに来たのならタイ語を」という日本人が多かった。最近は、「(特にスクムビット界隈なら)日常生活は日本語・英語で十分。数年の駐在期間で、世界的に認知度が低い言語を勉強する必要があるのか」という意見が聞かれるようになった。数年で帰国もしくは他国に異動となる駐在員にとっては、当然の意見だろう。ただ多少なりともタイ語が出来れば、地元の人々の生活スタイルを知ることが出来、日々の生活がより楽しげなものになるだろう。職場では現地スタッフとのよりスムーズな意思疎通が可能になることは確かである。

 タイ語ではなく、英語習得という選択肢もある。外国人の多さ、英語を聞く頻度などを考えた場合、タイは日本よりはるかに国際的だ。英語圏の国にはかなわないが、バンコクでの英語習得は日本より効果が高いだろう。

 日本の約3分の1という授業料の安さも魅力的だ。日本の語学学校ではたいてい必要となる入学金も、タイの語学学校ではあまり見かけない。ビジネスの場では、タイ語より使う頻度が多くなるのが英語だ。
 語学学習は、その言葉が話されている環境で行うのが効果的である。その他の条件も含め、バンコクは語学学習に非常に恵まれた場所であるといえよう。

住所:283/39 Home Place Building 0801-3 8F, Sukhumvit 55 (Thonglor) Klongton Nua, Wattana, Bangkok 10110
電話:0-2712-7361
ファクス:0-2712-7362
《newsclip》