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ユニオン・ランゲージ・スクール

2006年5月19日(金) 20時32分(タイ時間)
——開校のきっかけについて
 当校は1955年設立で、おそらくタイで最初のタイ語学校です。キリスト教布教で訪れたミッショナリー(伝道者や牧師など)向けに始まり、後に企業、一般生徒に開放されました。現在でも多くのミッショナリーを受け入れており、当初はバプチスト系のみでしたが、今ではカトリック系も多く学んでいます。

——規模について
 教師12人、生徒は常時80〜90人です。欧米やアジアのさまざまな国々から生徒が集まり、日本人は全体の20〜25%。同国籍者が固まらないよう、クラスを分けています。

——授業内容は?
 18歳以上を対象に、当校独自の授業方法を採っています。言語学・人類学のドナルド.N.ラーソン博士が考案、TESOL(他言語者に対する英語教授法)・応用言語学のハーバード・パーネル博士が改良したもので、ULS(Union Language School)教授法として受け継がれています。タイ語のみで授業を進め、特に会話を重視します。生徒は、会話のほか読解と筆記の試験、授業出席状況などで、上達度と勤勉度を評価され、他校と比較して厳しく、その分、質が高い授業内容といわれています。

——コースは?
 基本コースはモジュール1から6まで分かれており、入門会話や入門文字から始まります。モジュールが上がるにつれ、より高度な会話、筆記、読解と進んでいきます。1クラス当たりの生徒数はモジュールが初級のときは10〜14人、上級になるほど6〜8人と少なくなっていきます。1日4時間で週5日、1カ月80時間です。午前中のみの授業ですが、会社勤めの人も多くいます。ほか、社会問題、新聞の読み方、タイ文化などを教えたり、ポーホック(教育省認定タイ語小学校6年生検定試験)受験コースを設けたりしています。ミッショナリーを受け入れてきた経緯から、タイ語による新約聖書の授業もあります。

——他校より厳しいという評価について
 授業以外でも校内にいるときはできる限り多く話させています。宿題も出しますし、授業の最初の1時間は必ず、前回の授業内容の復習です。出席日数、授業中の態度も評価対象です。出来る人もそうでない人も、予習・復習をしなければならず、問題がある生徒は午後の15〜30分、居残って授業(無料)を続けます。それが他校より厳しいと言われる所以でしょう。

教え方はちょっとしたコツ
——日本人生徒について
 授業は欠席がほとんどなく、宿題もしっかりこなす、欠席した場合でも言い訳をしないなど、まじめな生徒が多いと思います。恥ずかしがり屋という定評のとおり、クラスであまり発言しない傾向があります。

——日本人が苦手とするものは?
 日本人に限らず、ほとんどの人が発音を苦手とします。日本人の場合、ウやエなど発音が2種類ある母音の違いが分からなかったり、ジープン(日本人)がニープンになったりします。中国系の生徒たちは「D」、欧米人は「Ng」の発音が苦手という傾向があります。欧米人は発音よりむしろ、アクセントが苦手のようです。

——発音の教え方は?
 教え方は教師たちのちょっとしたコツです。例えば日本人のジープンの場合、まず「Yellow」と言ってもらいます。その「Ye」を応用し、「ジープン」と言ってもらうと、正しい発音になります。日本語にはない母音と思われている方が多い、「エ」という母音も同じです。まずアルファベットの「A」、次に「Air」を言ってもらいます。自分で気付かぬうちに「エ」という2つの母音を発音しているわけです。

——タイ語独特の難しさについて
 発音を伴う文字形態でしょう。文字自体を覚えることは、漢字に比べればはるかに簡単ですが、記号が付くことにより、場合によっては記号が付かなくとも、単語によって無声音になったり、長音が単音になったりします。本来、無声音となる単語は外来語です。文字どおりに発音できるのが純粋なタイ語となりますが、残念ながらタイ語はパーリ語、サンスクリット語、周辺諸国の言語を吸収してできた言葉であるため、純粋なタイ語の語数は少ないといえます。

話す環境を自ら作ること
——タイ語上達のコツは?
 言葉は話す、読む、書くの全てが上達しないと、本来の意味で「話せる」とはいえませんが、まずは耳と口を慣らすことです。当校のように、特に初級レベルにおいては、会話に重点を置くべきです。教師からの一方通行にならないよう、生徒になるべく発言してもらっています。学校以外、自宅でも、仕事場でも、タイ人に囲まれて嫌でも話さなければならない環境に飛び込むことが必要でしょう。

——学校の今後について
 全体としては現状維持です。近いうちに、教材をIT(情報技術)時代に即した最新設備に切り替えます。また、タイ文化に触れることができる授業を増やす予定です。良い面だけではなく、例えばクロントゥーイ・スラムなどを訪れて社会勉強してもらう授業ができればと思っています。

——ありがとうございました

住所:109 CCT Bldg., 11th Floor, Surawong Rd., Bangkok 10500
電話:0-2235-4030 ファクス:0-2233-4482
《newsclip》

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