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エバーグリーンローレルホテル(バンコク)

2006年6月2日(金) 21時57分(タイ時間)
ニュースクリップ15号(2003年6月10日号)掲載


〈インタビュー〉
Evergreen Laurel Hotel (Bangkok), Lin Hsin Cheng (林信誠) 氏 Assistant General Manager

——バンコク都内のホテル数は?
 約7万室です。ホテル並みのサービスを提供するサービスアパートメントは、含まれていません。供給過剰な状態は、経済危機が発生する1997年以前から続いています。今年はさらに、イラク情勢の不安、新型肺炎(SARS)の影響と、事態はかなり深刻です。

——それでもホテルの新規オープンが続いていますが?
 大手ホテルチェーンの進出が目立ちます。タイは観光国とはいえ、世界的に見れば小さな市場です。現時点での進出はメリットがないと分かっていても、投資額も少ないので、今のうちに基盤を固めておこうという狙いでしょう。小さいといっても、魅力的な市場です。リゾートが多い、気候が良い、物価が安い、国民の人当たりが良い、安定した政情など、東南アジア地域では珍しい国です。

——シーロム・サトン界隈のホテル動向について
 シーロム通りではソフィテルが進出、サトン通りではウェスティンが撤退しました。同2館のホテルに対する評価が、そろそろ出始めています。シーロム通りには最近、家屋を欧米風に改装したブティックホテルがオープンしました。コンセプトを持ったホテルの存在自体は評価されますが、供給過剰がはなはだしい現状では、経営面で苦戦するでしょう。

——国際チェーンと地場チェーンのそれぞれの特徴は?
 国際チェーンは世界的な基盤を築いており、非常に安定しています。Global Reservation Systemと呼ばれる予約システムは、世界中どこからでもオンライン予約ができ、顧客確保につながっています。絶対的な客室数が多いということで、コントロールしにくい面があります。問題が起きても、すぐに対処できない場合があります。地場チェーンは、地元タイ人に受け入れられやすいといえるでしょう。すべての地場系ホテルが安いということはありませんが、価格面での魅力はあります。

——SARSの影響が深刻化していますが?
 4月の外国人入国者は4割減、宿泊客になってもらう旅行者が来ないのですから、手の打ちようがありません。売り上げが頭打ちなので、どのホテルも支出の引き締め以外、対策はないと思います。階を閉鎖するホテルも出ています。国際チェーンのホテルなら、本部の支援を当てにできるかも知れませんが、独立採算の原則から見れば、正当な経営とはいえません。観光庁(TAT)主導のキャンペーン、「Unseen in Thailand」では、地場系ホテルが中心となって1泊500バーツという破格の料金を提示していましたが、どうがんばっても採算が合わないでしょう。当館も苦しい状況ですが、スタッフの生活を考えると、人員整理などはできません。幸いなことに、F&B (Food & Beverage)部門が健闘しています。客室の売り上げは30%落ちですが、F&Bは15〜20%増です。

——Evergreen Hotelに関してお聞かせください
 ご存知のとおり、台湾の海運世界最大手であるエバーグリーン(長栄)グループの傘下で、ほぼ全資エバーグリーンです。1993年に開館、全160室。ビジネス客向けで、全体の35%を日本人が占めます。グループの後ろ盾もあり、当館は多くの日系企業とお付き合いをさせていただいております。F&B では、中華料理の広東パレスが好評で、王室関係者、地元タイ人、日本人の方々など、いろいろな方にご利用していただいております。

——今後について
 まずSARS対策です。経費削減、F&Bへのてこ入れで、何とか乗り切っていきたいと思います。将来的には、事業拡張を考えています。具体的な計画はありませんが、プーケット島のパトン・ビーチに土地を買ってあります。偏りなく幅広い顧客を取り込んでいく予定ですが、日本の方々とはエバーグリーングループとしても、末永いお付き合いを続けていければと思っております。
——ありがとうございました


88 North Sathorn Road (Soi Pipat), Bangrak Bangkok 10500
Tel : 0-2266-7266, 0-2266-9988
Fax : 0-2237-1641
ウェブサイト:www.evergreen-hotels.com
《newsclip》

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