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ゾウの豪移住、愛護団体が阻止

2006年6月7日(水) 02時35分(タイ時間)
 政府間の動物交換協定に基づいてタイからオーストラリアに送られる予定だったゾウ8頭の移送作業が、自然保護団体の妨害により中止される騒動があった。

 騒ぎがあったのは6月5日。西部カンチャナブリ県サイヨーク郡のマヒドン大学獣医学部前にゾウを載せるためのトラック8台が待機していたところ、地元の自然保護団体とゾウの愛護団体のメンバー10人が積み込みを妨害。途中から地元の小学生50人が愛護団体側に加勢したため、作業は中止を余儀なくされた。

 愛護団体は「8頭が野生ゾウでないことを証明するためのDNA鑑定が行われておらず、ワシントン条約(CITES)に抵触する可能性がある」としてかねてから移送に反対、交換プロジェクトを担当している動物園公社はこれに対し「内務省の証明書があるため法的には問題がない」と主張して話し合いは平行線をたどってきた。愛護団体側は「(内務省の証明書は)ゾウの性別を間違えたことのあるいい加減な代物」としてあくまでもDNA鑑定の実施を求めている。

 この問題について、オーストラリアの裁判所は昨年12月、動物園側は十分なゾウの飼育施設を用意しているとして輸送を認める判断を下している。

 8頭のゾウは5日夜にバンコクからオーストラリアに空輸され、その後、5頭はシドニーのタロンガ動物園に、3頭はメルボルン動物園に向かう予定だった。タイには推定1600頭の野生ゾウと約3000頭の飼育ゾウがおり、取引は飼育ゾウにのみ認められている。
《newsclip》