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ナパポーン・ケートゥワタナウェート医師

2006年6月9日(金) 12時41分(タイ時間)
 バンコク出身。1965年、9人兄弟の8番目として中国系商家に生まれる。インド政府の奨学金を得て1984年から91年まで、インディラ・ガンジー医科大学(Indira Gandhi Medical College, http://www.igmcshimla.org/about_IGMC.htm)で熱帯医学、婦人科を修める。現在は婦人科悪性腫瘍の権威としてバンコク・パタヤ病院に勤務。


——婦人科悪性腫瘍とは

 婦人科悪性腫瘍は一般に子宮ガンと呼ばれているもので、子宮内膜にできる子宮体ガンと子宮頸部にできる子宮頸ガンに分けられます。この二つは発生原因も症状も治療方法も異なるものです。子宮体ガンは肥満型・未妊・閉経後の女性に起こりやすいと考えられています。

 子宮頸ガンは子宮体ガンに比べ発生率が圧倒的に高く、妊娠・出産の複数回経験者や性的パートナーの多い女性に多く見られます。喫煙の習慣がある女性も要注意です。40代までの若い人に発生する可能性があるため、35歳以上の方は毎年子宮ガン検診を受けることをお勧めします。

 私はひと月に約100人の検査を担当しますが、そのうち1割の患者に良性・悪性を問わず腫瘍が発見されています。さらにその中の1割にガンが発生しています。ガン患者の8割がタイ人ですが、そのうちの6割が外国人の配偶者を持っている女性です。


——なぜ子宮頸ガンが多いのか

 発生原因は性行為によるウィルス感染と考えられています。ですから性体験のある全ての女性に発生の可能性があると言っても過言ではありません。アメリカでは現在、18歳から子宮頸ガン検診を始めているそうです。18歳未満でも、例えば15歳で性体験があれば15歳から受診します。医師の診断によっては腫瘍が発見されないまま病状が進行してしまうケースもあるので、信頼できる病院で毎年受けることが早期発見のカギとなります。


——子宮頸ガンの自覚症状は

 初期には自覚症状はありません。進行していくと不正出血や下腹部の痛みが起こります。ある女性が不正出血のため子宮頸ガンの検診を某病院で受けたのですが、ガンは発見されませんでした。しかし不正出血はおさまらず、私のところで再検診を受けたところ、中期に進行したガンが見つかりました。


——子宮ガン検診の現状

 検査の前に、患者には職業について質問しています。風俗業に従事している女性は子宮頸ガンの因子をすでに持っているからです。また外国人の夫を持っているか、その夫の前妻に子宮ガン患者がいなかったか、なども質問しています。私たち婦人科医は検査を行いますが、結果を導き出すのは病理医の分野です。複数の医師がそれぞれの専門分野で検診に携わることによって診断ミスを防いでいます。また検査方法は、患者から採取した細胞を赤血球・白血球などを分離させ個々に検査するという最新の技術を用いています。従来の方法に比べ、格段に正確な診断が下せるようになりました。


——バンコク・パタヤ病院の婦人・産婦人科について

 バンコク・パタヤ病院婦人健康センター(Women Health Center)では産婦人科から一般の婦人科まで女性の身体に関わる全ての診療を行っています(毎日:8〜20時)。治療を行う上で、インフォームド・コンセント(説明と同意)を重視し、担当した医師の診断に不安があればセカンド・オピニオン(他の医師の診断を受ける)も推奨しています。

——ありがとうございました

E-mail: napaporn@bph.co.th
URL: www.bangkokpattayahospital.com
《newsclip》