RSS

#2 バンコクから一番近い海 アンシラ(その2:エイを料理する)

2006年6月17日(土) 05時24分(タイ時間)
アンシラの海で、時々大きなエイを上げている話を前回に書きましたが、先週の日曜日に、私の竿に30cm位の小さなエイが掛かりました。

昼の2時頃にバンコクから車で出掛けたのですが、ちょうど3時が干潮で、大きく潮が引いており、何も釣れないとは思いながら竿を出し、バンセンの海岸までぶらぶらと物見がてらに散策して戻り、すぐに片付けて帰ろうとしたら、イカの短冊を針ごと飲み込んで小さな茶色のエイが上がって来ました。
釣ったのではなく掛かっていた次第。

30cmと言っても、半分は尻尾ですから、三角の身体の部分は15cmくらい、普通なら逃がしてやるところですが、この欄でタイ人のエイの食べ方を紹介しようと思い付き、持ち帰る事にしました。

日本でも、確か東北の方ではエイを食べるように聞きましたが、私自身は生まれて
一度も料理した事も食べた事もありません。
そこで、内のお手伝いさんに手伝ってもらいます。
内のお手伝いさんは、もう15年近くも内に居るおばちゃんですが、タイ料理は勿論、
教えた和洋中華を何でも上手に作ります。
今は社員扱いにして会社で給料を出しているのですが、毎年毎年給料を上げている内に何時の間にか、このお手伝いさんが全社員28名の中でも上から何番目の高給取りになってしまいました。昔は、住み込みで確か3000バーツだった記憶があるのですが。


閑話休題。
料理は、パク・ペット、直訳すると、辛炒めです。

タイ料理に於いては、どうも、エイでも、鮫でも、しゃこでも、一寸まともな魚と云えない物は、香辛料を入れた、辛炒めになる気がします。



先ずはオーブンで焙って皮を剥ぎます。
こうすると臭みも取れ、皮も綺麗に取れるのだそうです。


それから身をほぐします。一緒に炒める葉っぱも準備済み。

最初は、小さすぎて勝手悪いとブツブツ言っていましたが、写真を取ると判るとプロ意識が出てきたのか、機嫌を直した様子で説明しながら作ってくれます。



フライパンに油を入れて、先ずは、赤いプリックケーンを大匙山盛り一杯入れて炒めます。
これは、ニンニクから赤唐辛子、その他色々な香辛野菜を擂鉢で突き混ぜてペースト状にした物で、西洋料理のストックみたいに、タイ料理の味付けに良く使うので、おばちゃんは作りだめしてマヨネーズの瓶に入れています。



後は、エイの身を入れて炒めます。



そして、バイマクトゥーと言う名前の、クリスマスの時に登場するような固い葉っぱですが、これを入れて炒め、更にもう一種、これは柔らかいバイカパオと言う葉っぱを入れて炒め続けます。
時々水を足しながら、ぱさぱさにならないようにしています。



味付けは、ナムプラーと牡蠣ソース、そして
タイ人が必ず欠かさない味の素だけです。





香りが好いですね。唾が出てきますが、エイと知っていると、一歩下がってしまいます。でも料理人に失礼のないように、箸で肉の部分を一寸つまんで口に入れましたが、辛いのは別にして、蟹の身をほぐしたみたいで、口当たりは中々のものです。

アロイ、と言いました。礼儀半分に本当半分です。
味は、辛い、香り良し、ご飯が進みそう、です。




丁度お昼時でしたので、小さいエイに相応しい皿にチョッピリの、完成した料理を事務所に持っていくと、社員があっという間に食べてしまいました。

しかし、美味しいと口にした人と、私みたいに一歩下がって全く口にしない人に分かれました。食べた3名に出身地を聞いて見ると、パンガー、ナラシバート、プラチュアップ、と海の近くなのは偶然でしょうか。

今日の結論としては、タイ人なら誰でもエイを食べる、と云うものでも無い、と言うところでしょうか。
《newsclip》