RSS

クメールの「王道」を行く

2006年6月20日(火) 13時48分(タイ時間)
アンコールワット観光の拠点シェムリアップから国道6号線で東へ向かうと、30キロほどで道路の左側に石造りの長さ10メートルほどの橋がちらほら見え始める。そこからさらに30キロ、コンポンクディーの町には、9つの頭を持つナーガ(蛇)を欄干(らんかん)にあしらった、長さ90メートルの橋が架けられている。



 これらは、アンコールを都におよそ600年続いたクメール帝国が、王都と地方を結ぶために造った「王道」に架けた橋だ。国道が舗装される数年前までは、すべて実際に使われていた。

 9世紀に始まり11世紀ごろから徐々に力をつけたクメール帝国は、12世紀末、ジャヤバルマン7世の治世にピークをむかえた。やたら寺院を造ったことで知られるこの王は、広大な領土に張り巡らされた「王道」の整備にも力を注ぎ、121カ所の「宿駅」と、102カ所の誰もが利用できる古代の病院「施療院」を造ったことが碑文に記されている。現在「王道」の名残りをカンボジア以外で探すのは難しいが、アンコール周辺では、気をつけていれば「王道」そのものである土手や橋を見ることができる。

 ここ数年、外国の援助で「新王道」と呼ぶべく、新たな道がジャングルを切り開いて造られ始めた。クメール帝国時代とさして変わらなかった素朴な村の生活は急速に変わりつつある。

バンコクからシエムリアップへのアクセス
[空路]
●バンコク−シエムリアップ
バンコクエアウェーズが直行。ハイシーズンが1日10本前後、ローシーズンで
1日5本前後。所要時間1時間10分
[陸路]
●バンコク−アランヤプラテート(タイ側国境)
バスで約4時間(1日16−18本ほど)、列車で5時間45分(1日2本)
●ポイペットからシエムリアップまで
乾期は車で約3時間、バスで4−5時間。雨期は乾期の倍が目安、道路状況により10時間かかるときも。
《newsclip》