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2大政党解党の危機、選挙違反で憲法裁審議へ

2006年6月27日(火) 14時54分(タイ時間)
【タイ】検察の調査委員会は27日、4月2日の下院総選挙で選挙違反があったとして、与党・愛国党(党首、タクシン首相)と最大野党の民主党、小政党3党の計5政党の解党を憲法裁判所に求める決定を下した。2大政党の存亡の危機に加え、裁判の長期化による下院やり直し選挙の延期、暫定政権の長期化という懸念もあり、タイ政局は混迷の度を深めている。

 憲法規定では、下院(定数500)小選挙区(同400)の単独候補が当選するには選挙区内の有権者の2割以上の得票が必要だが、2日の総選挙は民主党など主要野党がボイコットしたため、立候補者が愛国党の1人だけという選挙区が半数を超えた。愛国党は、得票率2割が困難な南部などで、小政党に資金援助し対立候補を立てさせた疑いがもたれている。

 民主党については、小政党に候補を立てないよう働きかけた疑いがあるほか、国王に暫定首相の任命を求めたことが違憲である可能性が指摘された。

 2日の総選挙は、憲法裁判所が5月8日に無効を宣言。民主党など野党も参加し、10月15日に再選挙が実施されることになっている。ただ、今回の決定で政局の先行きはさらに不透明となり、選挙が実施されるかどうかも微妙となった。
《newsclip》