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電磁鋼板専門サービスセンター、タイスミロックス

2006年6月29日(木) 16時51分(タイ時間)
電磁鋼板に特化、住友金属工業の東南アジア拠点

国内日系で唯一、サービスセンター業務とプレス加工

——御社概要について
 鉄鋼メーカーの住友金属工業(本社東京)が住友商事、現地資本と共同出資し1990年に設立、電磁鋼板を専門としたサービスセンター業務を行っています。工場は当初サムットプラカン県にありましたが、手狭になったため2000年に現在のロジャナ工業団地(アユタヤ県)に移転しました。従業員数は約 100人、日本人3人です。

——系列会社は?
 住友金属グループとしてはタイ国内では、構造用管や引抜鋼管の製造・販売会社「Thai Steel Pipe Industry」と、冷間圧造用鋼線の製造・販売会社「Steel Processing(Thailand)」があります。タイ・スミロックスはグループ傘下企業として東南アジア地域唯一の、電磁鋼板専門サービスセンターです。

——業務内容は?
 エネルギーロスを最小限に抑える特性を有する電磁鋼板は、タイでは生産されておりません。電気製品の製造に不可欠な電磁鋼板母材を住友金属工業から輸入し、お客様のご使用注文に合わせてスリット(条切り)加工し販売しています。弊社ではモーター製造プロセスの一部であるプレス加工、積層も行っています。月産平均3500トンで、うち約10%をプレス加工しております。

——顧客について
 モーターを使用する電機メーカー全てがお客様です。日系がほとんどで、代表的なところでは三菱、東芝、日立、ダイキン、ミネベアさまなどの各グループです。天井吊り下げ型の扇風機を製造する地場メーカーへの販売もあります。

——御社の特徴は?
 鉄鋼コイルセンターは、鉄鋼メーカーとお客様を結ぶ流通部門として総合商社の鉄鋼部門が出資して設立するのが一般的ですが、弊社のように鉄鋼メーカーが直接手掛けるのは稀なケースといえます。その分、高品質を要求される電磁鋼板の供給には自信を持っています。また、弊社のようにプレス加工まで行うコイルセンターも珍しく、タイでは地場メーカーが1社あるのみで、日系では弊社が唯一です。

——タイ国内市場について
 電磁鋼板の消費量は年20万トンで、毎年ほぼ横ばいです。例えば自動車メーカーで使用される鉄鋼・鋼板は、自動車1台が1トン、タイでの生産台数が年 100万台と単純計算して、鉄鋼・鋼板の消費量は年100万トンです。2010年には生産台数が政府目標の200万台に達するとして、消費量も200万トンと倍増します。これに対し電磁鋼板は年20万トンと市場は決して大きくなく、鉄鋼製品としては特殊な市場といえます。アジアでは日本、韓国、中国、台湾、インドなど、電磁鋼板を製造できる国は限られていて、タイでは使用する電磁鋼板の全てを輸入しています。また、鉄鋼コイルセンターは、タイ国内に日系が13社あります。

——市場の今後について
 昨今の中国ブームで、同国内での鉄鋼の需要が急増。それまでのアジアの鉄鋼市場、特に日本では「鉄冷え」といわれた情勢が一気に変わり、価格高騰を引き起こしました。この1〜2年は落ち着いていますが、タイでも一時期、底値といわれたころの価格と比較して、倍増まで吊り上がったこともあります。市場のさらなる安定が望まれます。加えてタイでは電磁鋼板に対する関税率も高く、価格が足かせとなって実力を発揮できないのが実情です。今後、日本とのFTA(自由貿易協定)調印の早期実現による関税撤廃を期待しています。電磁鋼板の消費量は今後も、特殊な製品であることから、微増はあるでしょうがほぼ横ばい状態が続くでしょう。弊社はその市場の中で、より付加価値を高めた製品を提供していかなければならないと思っております。

——事業拡張などの予定は?
 付加価値のある製品の提供として、プレス加工の拡充を計画中です。年末までに、建屋増設、来年には新たなプレス機を導入、既存のプレス機を合わせ計6台とします。

——売り上げ目標は?
 前年並みの15億バーツを見込んでいます。

——ありがとうございました

THAI SUMILOX CO., LTD.
住所:1/79 Moo 5, Rojana Industrial Park, Rojana Road, Thambon Kanham, Amphur U-Thai, Ayutthaya 13210
電話:0-3522-7044〜51
ファクス:0-3522-7055, 7262
ウェブサイト:www.sumitomometals.co.jp
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