RSS

シリ・パタナ・タイ語学校

2006年7月2日(日) 14時56分(タイ時間)
 タイに来た当初、はりきって語学学校に通い、初級程度のタイ語会話ができるようになってしまうと、なんとなく暮らせてしまうので、語学学校から足が遠のいてしまう。さらには、あれこれおいしいタイ料理が食べたいがために、タイ文字を覚え、怪しいながらもタイ語のメニューが読めてしまうと、さらに「勉強」から遠のいていく。ふと気がつくと、タイ語の新聞も読めないし、テレビも聞き取れない、タイ人との会話は決まり切った言い回しばかり……。どれも中途半端。

 もう少しタイ語をモノにしたい、と今回駆け込んだのが、YWCAにある「シリ・パタナタイ語学校」だ。サトン通りに面し、BTS(高架電車)サラデーン駅からも歩いていけるが、地下鉄ルンピニ駅が開通してから、とても便利になった。ルンピニ駅から向かうと、背の高い「YWCA」と書いてあるビルが立ちはだかるのだが、学校があるのは、そのビルの裏手、スコータイホテルの敷地に接したビルの5階になる。

 85年に開校し、タイ語学校の中でも老舗にあたる。個人レッスンがメインで、教室には机と椅子が間仕切りもなく並べてあり、それぞれの机で先生と生徒が向かい合わせに座り、授業を受けている。

 さっそく席に着き、1時間目の授業を始める。まずはタイ語の母音の発音から。テキストは、この学校のオリジナルだ。教室内に生徒が何人もいるので、他の生徒の会話が耳障りでは、という懸念をよそに、先生の発音もはっきりと聞こえる。ある程度の雑音があるほうが集中力が高まるような感じさえする。

 つづいて2時間目は、テキストはそのままで、先生が入れ替わる。この辺はフレキシブルで、もし同じ先生が良い場合は、同じ先生を指名してもよいし、教え方が合わないと思えば、違う先生を指定することもできる。現在、学校には11人の先生がおり、6人が日本語で教えることが出来るというので、不安な人は日本語を話せる先生を指定してもよいだろう。

 さらに3時間目、また先生が入れ替わる。テキストの会話が簡単だったので、そこから、どんどん会話が発展していき、「日本はどんなところか」という話題になり「原宿」の話になった。「タレントにスカウトされたい若い女の子が多い」と言うと、「サイアムと一緒です。メオモーングがいっぱいいます」と。メオ=猫、モーング=見つめる……スカウトマンの意味だ。こんなふうに教科書に載っていないタイ語を覚えられるのも個人レッスンのいいところではないだろうか。

 1回目に行ったときは間違えて表のビルに入ってしまったが、2回目は間違えようもない。時間より早く教室に着いたため、まだ生徒が誰も来ていなかった。以前は春休みや夏休みを利用して日本からタイ語を学びにくる大学生が多かったそうだが、最近、日本人に対するタイへの入国ビザが厳しくなったため、日本から来る大学生がめっきり減り、現在は企業などへの出張個人レッスンのほうが需要が高く、近々、工業団地の多いシラチャーにも学校を出す予定だとか。

 さて、今日の1時間目は前回より1ランクステップアップしたテキストから。オリジナルテキストは、「会話」「筆記」の2冊が、それぞれ3つのレベルに分かれており、1冊が40〜60時間で終了できるようになっている。すべて終わるとポー6(小学校6年修了程度のタイ語が身に付いているかどうかの目安)の試験を受ける人は、タイの小学校で実際使われている5年生の教科書、もしくは6年生の教科書を勉強することになる。

 まずは1ページ目、タイ語の長文読解から。バンコクについての話だ。「昔、バンコクに住む人は、自分の住んでいる土地を『ムアン・ルアン』と呼んでいたが、外国人が『バンコク』と呼ぶのを真似て『バンコク』と呼ぶようになった……」。たどたどしく音読したものの、今まで自己流でタイ語を読んでいたため、例外となる読み方が全て読めない。

 2時間目も引き続き読解文。タイの職業についての内容だ。農民、銀行員、大工さん、商人……いろいろな職業が羅列されているのだが、文章で読んだほうが、単語帳で職業に関するタイ語を覚え込むより、苦行感がない。最後に文章中で使われたイディオムが載っているのだが、英語の「both A and B」にあたる「タンAレB」など、基本的なのに知らなかった上、先生に例文を作ってみてと言われても、例文が思い浮かばないものも多かった。

 3時間目は再び、1時間目に教えていただいた少し年配の先生と。教科書に載っているイディオムを使いながら、タイの社会、風習、思想、人生について……などを話してくれたのだが、授業を受けているというよりも、お寺で説法を聞いているような錯覚すら覚えてしまった。

 アットホームな上、先生方も個性があり、教科書だけでなく、「新聞が読みたい」「手紙の書き方が知りたい」などのリクエストにも応えてくれる。先日は、結婚式でスピーチすることになったファラン(西洋人)の人が、「かしこまったタイ語の話し方」を勉強しに来たとか。タイ語で困ったときの駆け込み寺のようなタイ語学校かもしれない。

シリ・パタナタイ語学校 SIRI-PATTANA THAI LANGUAGE SCHOOL
住所:13 Sathorn-Tai Rd.
電話:0-2213-1206
Eメール: siri_pattanathai@yahoo.com
授業時間:7?21時(土日可)
受付事務所:月?金 9?17時
料金例:40時間(但し、1日4時間、月?金の8?17時内)で8500バーツ。グループレッスンも受け付けているが、短期間で上達できる個人レッスンがメイン。
《newsclip》

特集