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米大統領への親書、「カリスマ的人物」への言及なし

2006年7月12日(水) 11時07分(タイ時間)
【タイ】タクシン首相がブッシュ米大統領に宛てた6月23日付の親書と大統領からの返書が12日付のタイ字紙マティチョンに掲載された。不適切な内容があるのではないかとして、上院の一部や野党が内容の公表を要求していたが、大部分が状況説明で、物議を醸している「カリスマ的な人物」への言及はなかった。

 首相の手紙は、反政府集会から4月2日の下院総選挙、裁判所による選挙の無効化など、今年に入ってからのタイの政局を説明。選挙で勝てない反政府勢力が非憲法的な手段で政権奪取を図っているとして、選挙と憲法という民主主義の原則に基づき事態収拾を図る考えを伝えた。

 大統領の返書は7月3日付で、「タイの状況を懸念している」「同盟国、友人として、当事者全員が民主的な方法で解決策をみつけだすことを希望する」などと書かれていた。

 タクシン首相は6月末、「憲法の外にいるカリスマ的な人物が騒乱を起こそうとしている」と発言、この「人物」がプミポン国王の代理人的立場にあるプレム枢密院議長(元首相)を指しているという見方が強まり、大きな波紋を呼んでいる。親書にはこれに関連する記述はなかったが、「タイは米国の植民地ではなく、国内情勢をいちいち報告する必要はない」(チュアン民主党顧問会長)といった批判がでている。
《newsclip》