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3Kプロダクト

2006年7月13日(木) 00時28分(タイ時間)

 コーパイブーン家は、祖父母が中国からタイに移民し、南部のスラタニで漢方薬の店を営んだのが始まりだ。二人ともすでに死去し、中国の出身地はわからない。中国語の姓は、「コウ」。漢方薬店は一族が跡を継ぎ、今も盛業だ。

 祖父母の商売が順調だったので、兄弟はみな学校に行くことができた。父のカウィーは9人兄弟の7番目で、寄宿学校で学んだ後、日本の大学に留学し、工学部を卒業した。当時、工学部といえばドイツか日本で、祖母は日本のほうが近いから、留学先に選んだようだ。

 父は帰国後、日産に就職し、ほどなく日本電池(GSバッテリー)に転職。23年間勤めた後、1986年に友人2人と自動車用バッテリー・メーカーのタイ・ストレージ・バッテリーを設立した。創業者3人を王に見立て、ブランド名は「3K(スリー・キング)」。設立当初はブランド力不足で苦労したが、中国、中東などへの輸出で勢いに乗り、94年にタイ証券取引所(SET)に上場した。

 家族経営だと事業拡張が遅れるのではないかといわれたことがあるが、経営のプロ化、国際化も、経営コストの高騰といった問題がある。3Kは従業員700人以上を抱えるが、家族的な企業だから、労働問題が起きたことはない。05年の業績は、総売上高29.9億バーツ、最終利益1.9億バーツだ。

 私は68年、バンコク生まれ。一族最初の孫だったので、祖父母にかわいがられた。タイ商業会議所大学を卒業後、結婚。米国に2年間留学し、99年に帰国した。工場勤務、営業を経て、今は3K商品の国内販売を担当する完全子会社3Kプロダクトの社長を任されている。

 コーパイブーン家の一族は、毎週日曜日に顔をあわせ、夕食に行ったり、遊びに行ったりしている。私の役目はおいしい料理店を探すこと。03年に生まれた娘が一族初の4代目の子供なので、みんなが私の家に立ち寄ってくれる。 

(インタビュー構成:ニュースクリップ)
《newsclip》