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小泉首相の靖国参拝に遺憾表明=シンガポール政府

2006年8月16日(水) 05時30分(タイ時間)
【シンガポール、マレーシア】シンガポール外務省は15日、小泉純一郎首相の靖国神社参拝に関し、遺憾の意を表明する報道官談話を発表した。

 談話は「小泉首相の靖国神社参拝を遺憾に思う。シンガポール政府は靖国問題に関する立場を繰り返し表明してきたが、それに変化はない」とした上で、「東アジア域内で緊密な連携関係を築くという大局的な共通利益に助けとはならない」と非難した。

 また、同国の華字紙聯合早報は16日付社説で、今回の靖国参拝について、「アジア各国の人々の目には、軍国主義に対する懐旧と同調として映り、被害国に対する蔑視と挑発にほかならない」としたほか、「小泉首相が隣国の反対や外交上の挫折を顧みず、(参拝を)強行したことは、アジア各国に歴史問題で譲歩を迫るものだ」などと論じた。

 一方、マレーシアの複数の華人団体は15日、小泉首相の靖国神社参拝を受け、クアラルンプールの在マレーシア日本大使館に抗議文を届けた。16日付華字紙南洋商報(早版)が伝えた。

 華人団体の代表者は「マレーシア人は日本による占領下で苦難を強いられた。A級戦犯を祭った靖国神社を参拝することは一種の侮辱であり、日本の軍国主義が復活する可能性を示している」と指摘した。

 このほか、同紙は社説で「次期首相の呼び声が高い安倍晋三官房長官は右翼色が濃厚で、靖国問題で譲歩しないだろう」とした上で、「首相が交代しても靖国問題に転機は訪れず、日中、日韓関係は今後も冷え込む」と分析した。
《newsclip》