RSS

チョンタチャ・ハニラッティサイ歯学博士

2006年8月25日(金) 15時31分(タイ時間)

 1955年5月3日北部スコータイ生まれ。中学まで地元で過ごした後、バンコクのワット・ベンチャマボピット(寺院)付属高校に入学。78年マヒドン大学歯学部卒、82年同大学大学院卒(歯内療法学)、92年東京医科歯科大学大学院卒(保存修復学)。

 人当たりが良く物静か、医師にありがちな取っ付きにくさを感じさせない。教えるのが好きで、昼間はマヒドン大学歯学部保存修復学の講師として教壇に立ち、夕方から都内私立病院で患者を診る。サミティヴェート病院出勤は週3回、患者数は1日6人ほど。


−歯科医への道

 歯科医になろうと決めたのは、歯学の勉強を終えてから。高校はワット・ベンチャマボピット付属で、私たちが若いころは、有名大学への登竜門でした。マヒドン大学に入学したのも、第一希望が通ったから。最初の2年の教養部を終えた時点で、歯学部に向いているということになり、歯の勉強を始めました。卒業後、1年間ほど歯科医を勤めましたが、自分は生徒に教えるのが好きだということに気付き、マヒドン大学に戻って講師となり、今でも助教授として続けています。


−日本留学時代

 日本文部省の奨学金で、最初の半年は大阪外国語大学で日本語を勉強、その後、東京医科歯科大学に5年間通いました。仲間はほとんどが英語圏に留学しましたが、私は日本の歯学のレベルが高いこと、タイの歯科機器の多くが日本製であることなどから、日本を選びました。大学には研究施設が整っていて、勉強しやすかったです。日本留学は正解だと思っています。


−日本での生活

 嫌いなものはありません。日本食も好きで、今でも良く食べます。旅行先なら京都。あえて不便な点を挙げると、生活費が高いことです。言葉の苦労もありました。東京医科歯科大学歯学部で、タイ人留学生は私を含めて2人だけでした。そのころは周囲の人が外国人に慣れていませんでした。現在は常時20人以上のタイ人が留学しているそうで、だいぶ楽になったでしょう。


−日本人

 日本人は、子供のころの歯が一番丈夫です。日本人学校(泰日協会学校)で10年間、歯の検診を担当していますが、お母さんたちが気を付けているのか、ほとんどの子供は歯が健康です。それが、大人になって働き始めると気が回らなくなるのでしょうか、一気に悪くなります。特に男の人が悪いですね。


−タイ在住日本人へのアドバイス

 歯は定期検診が必要です。理想は半年に一回。健康を保つためには、歯磨きだけでは足りません。糸ようじを使って、掃除してください。タイの上水は日本のようにフッ素が含まれていませんから、子供には意識的にフッ素を摂らせてください。15歳ぐらいまでが効果的です。タイ食が歯に良いとか悪いとかはありません。日本では、せんべいを食べて歯が割れるという話を聞きますが、タイには歯を割るような食べ物はありませんね。
《newsclip》