RSS

バンコク・アパート事情

2006年8月26日(土) 13時57分(タイ時間)
 バンコクでアパートを探すとき、単身、夫婦、家族連れによって、おのずと居住地区が決まってくる。単身は通勤を最優先、夫婦は生活を重視、家族連れの場合は生活に加えて子供のためのスクールバスのルート沿いという条件が加わる。日本人のニーズを満たしているのが、周知のとおりスクムビット周辺だ。良い物件を見つけるためのツボは、全てを求めず、立地条件、内装、設備など必要条件を順番付けておくこと。妥協点を見つけないと、「適当な物件を逃し、いつまでたっても見つからない」ことになってしまう。


■家族連れはスクムビットに集中

 この1−2年のバンコクでの日本人の家賃は、駐在員の場合で単身が3万5000−5万バーツ/月(以下同じ)、家族連れは5万−7万バーツで、高くても10万バーツ弱というのが平均ではなかろうか。ワンオーナーの物件でも、賃借人の希望でメイドや光熱費を込みにした、サービスアパート形式を求める方が多い。

 現地採用は1万−2万バーツからと格安になり、それより安い物件もあるが、不動産仲介会社での取り扱いはほとんどない。いずれの物件も、昨今のオフィスのような高騰はないが、徐々に値上がっている。部屋の大きさは単身者向けで40−80平方メートル、家族向きで100−250平方メートル。

 家族形態によって、地区が分かれやすい。単身は通勤を最優先とする人が多く、スクムビットにこだわらず勤務先の近辺を選ぶ傾向がある。ビジネス街のシーロム・サトンは、スクムビットと比較して若干家賃が高めだ。勤務先が郊外や地方の場合は、高速道路へのアクセスが楽な場所となる。スクムビット通りでは、ソイ(路地)の番号が若い(1−21など)地区が挙げられる。

 夫婦だとスクムビットのほか、レストランが多くてデパートにも近いというチットロム・プルンジット周辺(ランスアン通りやソイ・トンソンなど)を好む。家賃はやはり、スクムビットより高めだ。

 家族連れがスクムビットに集まるのは、日本人学校(泰日協会学校)に通いやすく、塾が集中しているのが大きな理由だ。特にスクムビット通り北側のソイ21(アソーク通りから)ソイ55(トンロー通り)の間に、日系の幼稚園、塾、食材店、レストランが集中している。日本人にとって最も住みやすい地区で、家賃もバンコク都心部を考慮すると、さほど高くない。


■バスタブがない物件に注意、キッチンはニーズに応じた形態を

 一般的な家電製品や洋服ダンスやベッドなど、備え付けがほとんどでCD・DVD再生機を備えた部屋もある。反面、日本人には必要不可欠なバスタブが付いていない物件が意外と多い。キッチンは個室と簡易式のキチネットがあり、料理の場がお客の目に入るのは好ましくないとする家族は個室、料理の間も子供から目が離せないという家族はキチネットと、ニーズが分かれる。

 キッチンはいずれも流しが小さく、その横に食器を乾かすスペースがない場合もあるので注意が必要。工夫しやすいキッチンを見極めることだ。また、タイの現在の建築基準法で、高層のコンドミニアムやアパートではガスが使用できない。低層でも新築ではほとんどがガス使用不可。ガスを使用したい場合は、築年数の古い物件を選ぶしかない。


■必要条件の順番付け

 スクムビットでは年内、数軒の新築アパートが開館する予定だ。ほか建設中の物件もあり、ここ数年は供給が順調に増えていく見込みだ。日本人の需要も多くが新築に流れるだろう。築年数が長くとも、ソイの奥に入る必要がない、両側通行で便利などという立地条件で、人気を維持していく物件もあるだろう。

 日本人の集中地域は、家賃が安いということもあり、ソイ55からソイ63(エカマイ通り)へ、さらに以東へと広がっている。一方、ソイ21より若い番号の地区は歓楽街となっていることから、日本人の需要はチットロム・プルンジット周辺に跳び越している。

 いずれにせよ、部屋を探すときは、必要条件の順番付けが大事だ。例えば部屋数など「これは絶対に外せない」条件、次に「出来ればかなえたい」条件、そして「それほど重要ではない」条件と区別して、総合点で判断することが大切だ。全てを求めていると、いくら探しても決まらないことになり、20軒以上見て回って未だ決まらないという例もある。

 部屋探しは不動産仲介会社に依頼するのが一般的だが、多くの業者に問い合わせず、せいぜい2カ所にとどめること。いくら多くの会社に仲介を頼んでも、紹介される物件は限られているので、多ければ多いほど同じアパートを何度も見せられることになる。1−2カ所にとどめておけば、担当者がニーズを理解して適切な物件を探すようになり、結果として迅速な決定につながるであろう。

 海外での部屋探しは入居後のサポートも重要になる。部屋のクレームは全て不動産屋を通して行われるのが一般的。交渉力、アフターサポートのある業者を選ぶことが大切だ。物件の案内が日本人か? 担当の日本人はタイ語が出来るか? 物件への質問が明確に回答できるか? などは大事な条件である。

hasegawa corporation CO.,LTD. (HASCO)
住所:11Fl., Serm-Mit Tower, 159 Sukhumvit 21 Road, Wattana, Bangkok 10110
電話:0-2661-7055
ファクス:0-2261-8190
Eメール:infojp@hasco21.com
ウェブサイト:www.hasco21.com
《newsclip》