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「テロの狙いは独立」 陸軍司令官が認める

2006年9月1日(金) 14時01分(タイ時間)
【タイ】深南部ヤラー県で31日発生した銀行支店の連続爆弾テロ事件で、ソンティ陸軍司令官は1日、犯行グループの目的がタイからの独立であることを認めた。司令官は「騒ぎを起こして世界的な注目を集め、イスラム諸国会議機構(OIC)や国連を巻き込むことが狙い」と指摘し、「そうした事態を起こさないよう、現場レベルでも注意する必要がある」と述べた。

 タイ政府の高官が、深南部テロの狙いが独立であることを認めるのは異例。爆弾テロがあった31日は、隣国マレーシアの建国記念日、過激派組織ベルサトゥの設立27周年記念日だった。

〈深南部3県〉
 ナラティワート、ヤラー、パタニーの深南部3県には、もともとイスラム教のパタニー王国があったが、約100年前にタイに併合された。現在も住民の大半はマレー語方言を使用するイスラム教徒で、マレーシアとの二重国籍者も多い。

 タイからの分離運動は80年代半ばから影をひそめていたが、2001年のタクシン政権発足後、爆弾テロ、警察派出所襲撃などが相次ぎ、04年4月には、警察署などを同時襲撃したイスラム過激派を軍・警察が待ち伏せ攻撃し、1日で過激派108人、治安当局側の5人が死亡。同年10月にはナラティワート県タークバイ郡のイスラム系住民3000人が警察署前で抗議デモを起こし、治安当局と衝突、1000人が逮捕され、7人が治安当局による実弾発砲などで死亡、逮捕された住民のうち78人が軍用トラックで収容先に移送される途中、窒息死した。過去5年のテロ関連の死者は3県合わせ2000人を超える。
《newsclip》