RSS

軍の不満うっ積? クーデター説も再浮上

2006年9月11日(月) 13時31分(タイ時間)
【タイ】タクシン首相暗殺未遂事件の捜査と軍の定例人事異動をめぐり、軍が不満を強めているもようだ。テレビ、新聞はクーデターの可能性が高まっていると報道。野党・民主党のアピシット党首は11日、「衝突を回避するよう、権力のある人たちはシグナルを送って欲しい」「警察は捜査に政治が絡むようなことがないように」と、関係者に自重を求めた。

 首相暗殺未遂事件ではこれまでに、治安作戦司令部(ISOC)所属のパイロート少将、スラポン大佐、マナット中佐、タワチャイ中尉、チャークリット曹長の5人が逮捕された。このうちチャークリット曹長は暗殺計画があったことを認め、8月中に数回、自動車爆弾で首相を狙ったと供述しているという。今後さらに、将官クラスを含む数人が逮捕されるという報道もある。

 軍の人事異動をめぐっては、処遇を不満とする将官4人が8月末、国王側近のプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)に直訴。11日にはバンナウィット国防副次官(海軍大将)が、「人事に政治家が介入し、正直で忠誠心のある軍人が指揮官になれなくなっている」などと批判した。

 タイの警察と軍は様々な利権をめぐりライバル関係にあるが、60年代以降は陸軍が圧倒的に優勢となっている。警察出身のタクシン首相のもと、暗殺未遂事件で警察の立場が強化されることも予想され、こうした流れも軍の一部の反発をまねいているもようだ
《newsclip》