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軍クーデター バンコクは平穏、地方掌握進む

2006年9月20日(水) 09時43分(タイ時間)
【タイ】タイの地上波テレビ報道によると、クーデターで政権を掌握したソンティ陸軍司令官は20日午前9時、幹部官僚らを集め、戒厳令の施行、97年憲法の廃棄、上下両院、内閣、憲法裁判所の解散を発表した。汚職、国家の分裂、独立行政機関への政府の介入、国王の軽視といった問題が深刻化したため、緊急手段に訴えたと主張、出来るだけ早く新憲法を制定し、民政移管すると述べた。

 壇上のソンティ司令官の横には、国軍最高司令官、海軍司令官、陸軍司令官、警察長官が並び、背後には国王夫妻の写真が飾られていた。ソンティ司令官は20日午前零時ごろプミポン国王に謁見を許されている。

 タイ国内各地では、県知事らが軍管区司令部に出頭。バンコク都内は平穏だが、各所に兵士、戦車が配備されている。タクシン首相支持派の動きは伝えられていない。

 地上波テレビは午前11時に放送を再開したが、報道内容は統制されているもよう。有料テレビ局のCNN、BBCなど国外のニュースチャンネルは視聴できない状態が続いている。

〈ソンティ・ブンヤラカリン〉
46年生まれ。イスラム教徒。士官学校17期卒。タイ共産党掃討戦、ベトナム戦争、カンボジア内戦など前線での経験が豊富。2002−04年、陸軍のエリート部隊である特別戦闘司令部(SWC)司令官を務め、05年10月に陸軍司令官に就任。SWC司令官から陸軍司令官に昇進したのはスラユット枢密顧問以来。
《newsclip》