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サラワディー・ウォラパンタナーユット医師(30)

2006年9月25日(月) 15時50分(タイ時間)
 1976年、南部ソンクラー県生まれ。家族は事業を営む両親と2人の兄、1人の姉、ミッションスクール教師の夫がいる。南部パタニー市のソンクラーナカリン大学医学部卒業。

——5月の王立耳鼻咽喉科学会で「睡眠時無呼吸症候群」の最新報告が行われた

 睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に呼吸が止まる状態が断続して発生、体内の酸素が減少することによって起こる様々な病気の総称です。酸素の減少は赤血球の増加を促し、血液の濃度を高めます。これが肺や心臓、脳などに悪影響を及ぼし、高血圧や不整脈、心筋梗塞や突然死を招く恐れがでてきます。子供にとっては、脳や身体の発達を妨げる危険な病気でもあります。睡眠時無呼吸症候群は睡眠障害も引き起こします。呼吸が止まると睡眠は妨げられ、慢性的な睡眠不足に陥り、疲れやすくなったり、集中力・記憶力の低下が起こります。

——どんな人がかかりやすいか

 口蓋や口蓋垂(こうがいすい)が大きかったり扁桃が炎症などで肥大していると気道が狭められ、寝ている間にふさがれて無呼吸になります。肥満体型、又はあごの骨が小さい人、アルコールや精神安定剤、睡眠薬など筋肉弛緩作用のある薬を飲んでいる人も同様です。狭くなった気道では、呼吸に合わせて粘膜が振動音を発します。これが「いびき」です。いびきは徐々に大きくなり、やがて気道がふさがれ無呼吸の状態になって止まります。そのまま10秒以上呼吸が止まり、突然また呼吸が始まります。そしてまた、いびきが大きくなり静かになる(無呼吸の状態)。これを一晩に何度も繰り返すのです。

 軽いものや安定した音なら問題ありませんが、このように波のあるいびきは睡眠時無呼吸症候群の危険があります。ご家族同士で注意してみてください。

 統計によると、いびきをかくのは女性で10〜20%、男性で20〜50%。その中の女性10%と男性25%が無呼吸状態に陥っていると言われます。人種別では、アジア人は欧米人に比べていびきをかきやすいようです。

——治療法は

 肥満型なら運動して減量すること。また、筋肉を弛緩させる作用のある薬物の使用やアルコールの摂取を抑えることで、いびきを防ぐことができます。それ以外では就寝時にNasal CPAPという鼻マスクを装着して、機械で酸素を気道に送ります。しかし、マスクの装着が寝苦しさの原因になるという患者は、手術で原因を取り除くことになります。

——サミティヴェート・シーラチャー病院での治療について

 Nasal CPAPのほか、いびき発生の原因にもよりますが、扁桃摘出や口蓋垂咽頭形成手術、レーザーを使った手術を行っています。手術後24時間はICU(集中治療室)で経過をみて、一般病棟に移ります。

 ご自分のいびきが無呼吸をおこしているかどうか不安な方は、当院で検査してみてはいかがでしょうか。検査では、通常の就寝時の状態をモニターでチェックし睡眠中の酸素濃度を測るため、患者は病院に一泊します。検査の結果、危険な状態であればその患者に適切な治療法をアドバイスします。

——ありがとうございました

Samitivej Sriracha Hospital
8 Soi Laemket, Jermjompol Rd., Sriracha, Chonburi 20110
Tel: 038-324-100
E-mail : w.saravadee@yahoo.com
《newsclip》