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スラユット枢密顧問官が首相就任

2006年10月1日(日) 15時07分(タイ時間)
【タイ】プミポン・タイ国王は10月1日、暫定憲法を承認し、スラユット枢密顧問官(63)を首相に任命した。スラユット首相が組閣する新内閣が行政を担当する間に、暫定憲法に基づき設置される議会、委員会が6−10カ月で新憲法を制定、1年以内に総選挙を実施し、民主主義への復帰を目指す。

 スラユット氏は97−02年に陸軍司令官を務め、軍の近代化・スリム化、政治不介入、違法行為の取り締まりなどで高い評価を得た。クリーンなイメージから、一般的な知名度、人気も高い。軍事クーデター反対の立場ををかねてから明らかにしていただけに、クーデター後の暫定首相は皮肉な役回りだが、国王側近のプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)が軍時代の直属の上官、クーデターの指揮を執ったソンティ陸軍司令官が部下で、軍のコントロールと治安対策という点では最善の人選といえる。ただ、元陸軍司令官の首相就任は、対外的にはマイナスイメージとなりそうだ。

 暫定憲法の施行により、クーデターで政権を掌握した「民主改革評議会(CDR)は「国家安全保障評議会(CNS)」に名称を変更した。議長は引き続きソンティ司令官が務める。

 今後の憲法制定作業は、▽CNSによる立法議会(定数250)の設置▽立法議会が国民の代表2000人からなる国民議会を選出▽国民議会の2000人から同議会と立法議会が100人を選出し、憲法起草議会を設置▽憲法起草議会が35人からなる憲法起草委員会を選出−−という流れ。CNSメンバーと立法議会議員は今後2年間、国政選挙への立候補が禁じられる。
《newsclip》