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前与党で幹部集団脱走

2006年10月2日(月) 19時59分(タイ時間)
【タイ】前政権与党・愛国党で、幹部、前下院議員の離党が相次いでいる。同党は政策・理念集団というよりは、当選の可能性とタクシン前首相の資金力にひかれた雑多なグループ、個人の寄せ集め。前首相の復権が望み薄で、解党命令を受ける可能性もあるため、空中分解が濃厚となってきた。

 2日に離党届を出したのは、ソムサック前労相派、ソンタヤー元観光スポーツ相派、スチャート前下院副議長派など。クーデター当時タクシン前首相とニューヨークに滞在していたスラキアット前副首相、前首相のビジネス界の盟友であるCPグループ/ジアラワノン財閥出身のワタナー前社会開発福祉相、スラナン前総理府相らは1日までに党籍を離脱した。

 愛国党など5党は無効となった4月の総選挙で選挙違反に問われている。有罪の場合は解党命令が出る見込み。クーデターで政権を掌握した軍部は、解党となった党の役員の選挙権を5年間はく奪する命令を出しており、これが集団離党のきっかけになったようだ。

 愛国党を離党した政治家は、政党活動禁止の解除後、タイ国民党、民主党などに移籍するか、新政党を設立し、1年後の選挙に備える見通しだ。国民党は第1次タクシン政権で連立内閣に参加、利益誘導など体質的にも愛国党に近い。老練なバンハーン党首(元首相)が愛国党離脱組を吸収し、一気に党勢を増す可能性もある。
《newsclip》