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通信最大手シン、事業権めぐり裁判に

2006年10月6日(金) 01時24分(タイ時間)
【タイ】最高行政裁判所は5日、シンガポール政府系のタイ通信最大手シン・グループが持つ携帯電話、通信衛星などの事業権の破棄を求める訴えを受理した。ランシット大学の講師が、外資が通信、放送などの事業を行うのは違憲と主張、一審で不受理となり、控訴していた。

 シンは携帯電話サービス最大手アドバンスド・インフォ・サービス(AIS)、通信衛星4基を所有・運営するシン・サテライト、テレビ局ITV、プロバイダー最大手CSロクスインフォ、消費者金融のキャピタルOK、マレーシアの格安航空大手エアアジアと合弁の格安航空会社タイ・エアアジアなどを傘下に収める持ち株会社。

 今年第1四半期に創業者のタクシン前首相一族からシンガポール政府の投資会社テマセクが買収したが、前首相一族の税金逃れ疑惑、テレビ、携帯電話など本来外資の参入を認めていない業種が事実上シンガポール政府傘下となったことなどが問題となり、首相退陣要求の発火点となった。

 シンについては、テマセクがタイ人の名義人と複数の持ち株会社を使い外資出資規制を迂(う)回したとする疑いもあり、商務省が調査を行っている。同様の手法でタイに進出した外資企業は多く、当局の判断に注目が集まっている。

 5日のシンの株価終値は、前日比0.25%高の29.25バーツだった。
《newsclip》