RSS

ナット・タンピパット医師

2006年10月6日(金) 11時21分(タイ時間)
 1979年、バンコク生まれ。両親と姉、妹の5人家族。進学校のトリアムウドムスクサー校卒業後、東京医科歯科大学医学部へ留学。帰国後、バンコクの警察病院などを経て、今年5月から現在の職場へ。南部プーケット県のバンコク・プーケット病院で初の「日本の医大を出た日本語の話せる医師」として、日本人患者全般の初期医療を担当している。

——日本留学について

 留学先を日本に決めた理由は、当時から私は反米の風潮に影響されていて、そしてやはりアジア圏の国で学びたかったからです。大学受験ではチュラロンコン大学に合格していたのですが、私の希望は日本の医大に留学することだったので日本政府の奨学金試験を受験し、合格しました。

 日本ではまず1年間日本語学校に通い、苦労しながら読み書きと会話を徹底的に学びました。それまで全く日本語ができなかったからです。

 留学中、特に思い出深かったのは、知り合いの日本人から教えられたビジネスを成功させる秘訣です。「アメリカ人のやり方で、韓国人的な団結力を持って、タイ人のホスピタリティを忘れずに」、これは今の仕事にも活かしています。

 卒業後は日本の病院で働くことも出来たのですが、歯科に留学していた先輩から「タイ人留学生はタイの財産だ」と諭され、納得してタイの医療に貢献しようと帰国しました。

——バンコク出身なのにプーケットの病院を選んだ理由

 2年前の津波災害の時、2日目から現地で医療活動に参加し、この地が気に入ったからです。また、バンコク病院グループの病院で日本語を活かして仕事をしたいとも思っていました。
 当院にはそれまで日本語を話せる医師がいませんでした。通訳は12カ国語に対応しており、日本語通訳も2人いるのですが、通訳を介すより医者が日本語で直接話せたほうが確実でスムーズに診察ができます。

——プーケットでの日本語需要

 統計によると、プーケットに居住している日本人は500人以上で、飲食店やゴルフ・旅行関係の事業に携わっている方が多いようです。そして多くがタイ人の配偶者を持っているそうですが、医療サービスは日本語の利用率が高く、また日本人観光客も年々増加していることから、現在、日本人専用クリニック(Japanese Center)の開設準備を進めているところです。

——バンコク・プーケット病院について

 スタッフは現在620人、そのうち医師は65人で、ほとんどが専門医です。半数は留学経験があります。ベッド数は200、外来患者は1日約500人で入院患者は100−200人ですが、津波災害後に当院の知名度が上がり、来院者数は増えています。プーケットを訪れる観光客は年間200万人に上ることから、今後も病院利用者は増え続けるでしょう。

 そこで2010年を目標に、4億バーツを投じてリニューアルする計画があります。病棟を増設し、ベッド数を400まで増やします。外来は1日2000人でも対応できるよう医師も140人まで増員します。外観や制服などハード面から、サービスなどソフト面まで一新する予定です。最終的には、マレーシアやインドネシアなど近隣の国からも患者を受け入れられるような南部の医療のハブを目指します。

——ありがとうございました

Bangkok Hospital Phuket
担当時間: 火〜土 7〜17時
電話: 076-254-425
HP: www.phukethospital.com
E-mail : nut_ikashiku@hotmail.com
《newsclip》