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スパチャイ・シリシルン医師

2006年10月17日(火) 16時31分(タイ時間)
 1965年、中部ペッブリ県生まれ、チュラロンコン大学卒。東北部チャイヤプーム県の病院で一般医を務めた後、パヤタイ・シーラーチャー総合病院の内科へ。専門は腎臓内科。同病院の医師組合委員長も務める。

——腎臓病について

 腎臓は血液中の老廃物や有害物質を取り除き、体調に合わせてカリウムなどの電解質濃度や水分量の調整も行う、いわば高性能のろ過器です。このろ過器が機能しなくなると、別のろ過方法(人工透析)を採るか健康な腎臓を移植しない限り生命を維持することが困難になります。当院で行っている人工透析は血液透析です。

 初期の腎臓病は自覚症状がありません。むくみ、吐き気、食欲不振、疲労感などが出るころには慢性腎不全末期まで進行していることが多く、人工透析が不可欠になります。糖尿病、高血圧症、痛風を患ったことのある人は腎臓が弱っているので、腎不全予備軍ともいえます。早期からの治療で完治する病気なので、定期検診をお勧めします。検査方法は尿検査です。

——血液透析とは

 腎臓が通常に機能しなくなると、血液中に不純物が溜まります。血液透析とは、腕や足からチューブで血液を透析器に送り、毒素や不要な水分を取り除いて清浄になった血液を体内に戻す方法です。透析後、患者は身体が軽くなったように感じられるはずです。透析を行っていない間に血液はまた汚れるので、定期的に行う必要があります。1回の透析には4−5時間を要し、それを週に2−3回繰り返します。

——パヤタイ・シーラーチャー病院の腎臓内科について

 急患に備えて人工透析部門は24時間体制をとっていますが、通常の透析は月−土の朝7時から夕方4時まで受け付けています。人工腎臓と呼ばれる透析器は通常の患者用に10セットと、急患用に2セットを用意しています。

 透析器内に送り込まれた血液は透析液と半透膜によって浄化されますが、この透析液の水質が患者の健康を大きく左右します。質の悪い液を使うと、透析中に悪寒がしたり、慢性的な食欲不振に陥り体重が激減したりします。5年後の患者の健康状態は保証できません。

 透析液の水質評価には、毒素保有量としてエンドトキシンの濃度を参考にします。アメリカ医療機器振興協会(AAMI)の基準は2IU/ml以下で、西欧は0.25 IU/ml以下。当院で使用している透析液は0.03 IU/ml以下で、私たちは誇りを持って「ウルトラ・ピュア・ウオーター」と呼んでいます。

 当院の腎臓内科は開設11年になりますが、透析を行っている患者はみな元気に日常生活を送っています。観光地パタヤに近く、観光と透析を組み合わせて訪れる外国人患者も多いですよ。日本語通訳も常駐しているので、パタヤでの健康管理は当院にお任せ下さい。

——ありがとうございました
《newsclip》