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タイ首相、マレーシア訪問 深南部問題で協力要請

2006年10月19日(木) 02時13分(タイ時間)
【タイ】スラユット首相は10月18日、マレーシアを日帰りで訪問し、同国政府首脳にタイ深南部のイスラム過激派テロ対策について協力を求めた。

 首相は正午過ぎにクアラルンプール空港に到着し、午後いっぱいをアブドラ首相らマレーシア閣僚との会談に費やした。タイ側からはニット外相、ブンロート国防相、アーリー内相が参加した。

 深南部問題について首相は、交渉などを通じ、あくまで平和的に解決を目指す考えを表明。アブドラ首相は「タイの内政問題なので干渉しないが、協力は惜しまない」と述べた。

 首相一行は、アブドラ首相主催の晩さん会後、バンコクに戻った。

 タイ深南部では01年のタクシン政権発足後、タイからの独立を掲げるイスラム教徒のマレー系タイ人グループによる爆破、銃撃事件が相次ぎ、過去5年でテロ犯、住民、治安当局側を合わせ2000人以上が死亡した。

 テロ犯の多くは言語、文化が近いマレーシアに親近感を持ち、マレーシアとの二重国籍者も多い。犯行後、マレーシアに逃げ込むケースもあり、問題解決にはマレーシア政府の協力が不可欠とみられる。タクシン政権でマレー系住民が軍・警察に殺害される事件が頻発したため、両国の関係はこじれているが、タイ暫定政権は内相と陸軍司令官がイスラム教徒、副内相にも南部の専門家を配し、打開の糸口を探っている。

 スラユット首相の外遊はラオス、カンボジアに続く3カ国目。国境を接する隣国ではミャンマーが残っているが、今のところ訪問の予定はないもよう。首相は陸軍司令官時代に、タイ国境を侵犯したミャンマー軍政と対立し、現在も関係はよくないという。
《newsclip》