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重要性増す業務アプリケーションシステム

2006年10月28日(土) 15時46分(タイ時間)
 業務アプリケーションの導入は建築に例えられる。家を建てるに際し、設計図に無い柱を建築途中で足したり抜いたり、一度出来上がった建物を気軽に改造したりなど出来ないのと同様、業務アプリケーションシステムの開発・導入においても、開発中に設計や使用目的を大幅に変えてしまうことはある意味、新たなシステムを開発することと同じこととなり、無駄な時間とコストを費やすことになる。作る前にまず、明確な目的を定めることが大切である。

 事業立ち上げ時、事業拡大に伴うシステム拡充など、業務アプリケーションの導入のタイミングは企業によってさまざまだが、経営的観点から、そのシステムを導入することで何をしたいのか、狙いは何であるかといった目的を明確化すること、またその方針をプロジェクト・メンバー間で共有することが非常に重要である。業務アプリケーションの導入には、どんなツールや技術を用いてシステムを構築するかということよりもむしろ、この目的の見極め(要求を明確化すること)が肝要で、必要に応じてITサービス会社や業務コンサルタントのサポートを得るなどして、ユーザーが手間と労力を十分にかけて行うべき作業である。

 この詰めを疎かにして、開発途中で「やっぱりこういう管理にしたい」とか「本社からこんなやり方も勧められたが…」と目的にブレが生じてくると、新たな検討や修正に多大な時間と費用がかかり、結果として「いつになったら終わるのか」と出口がみえないプロジェクトとなってしまう。業務アプリケーション導入には短くて3カ月、長くて1年超という時間がかかる。開発中もその都度、プロジェクトメンバー間で目的を確認しあうべきだ。

 一方、そうは言いながらも、開発途中には当初想定し得なかったような要件が出てくるかもしれない。当初の目的を揺るがすようなものであれば、相応の期間と費用をかけて作り直す覚悟や、時にはその要件を次期フェーズに先送りする勇気もまた必要となる。その意思決定こそがまた、ユーザーにとって重要なファクターとなる。

 業務アプリケーションの導入には、ある程度の予算を見込むことも肝心だ。建築資材を揃えただけでは家が建たないのと同様、パソコンや周辺機器を揃えるだけで使い果たしてしまうような予算では適正なアプリケーション導入はおぼつかない。仮にそれで引き受けるシステム開発会社があったとしても、互いに相応のリスクを背負うことになる。

 「システム導入の途中でシステム開発会社がつぶれて投げ出された」という失敗例はタイでは決して珍しくない。また、システムを導入したはいいが、導入後のサポートが出来ないところがある。業務アプリケーションは、導入された後に価値がもたらされるものであり、企業および企業を取り巻く環境の変化が急激な昨今、その変化に適応したアフターケア(メンテナンス)も不可欠である。

 この点から、業務アプリケーションの開発依頼先が長く付き合える会社であるかどうかは重要なポイントであり、会社の規模、知名度、実績等がその判断の材料となろう。

 またITサービス会社に対して、システム開発の依頼に留まらずIT戦略の検討を依頼するケースも多く聞く。このような場合、システム開発に長けているだけではなく、クライアントの業界の知識、経験豊富な人材を確保している会社が望ましい。ITサービス会社にも他の業界と同様に、分野の得手不得手といったものがある。

 最近の話題として、内部統制やコンプライアンス(遵法義務)が叫ばれている。業務プロセスのチェックに情報システムの活用が益々求められてこよう。一方、既にビジネスにITが利用されているとはいうものの、そのシステムがブラックボックス化して情報が全く管理されていないような場合、その企業のIT利用環境にはかなりのリスクが内在しているといえる。そのような企業としてのリスクをミニマイズするためにも、安心して付き合えるようなITサービス会社を確保し、身の丈にあった最適なシステムを検討・導入していくこと。それが、ユーザーが本業で飛躍するための不可欠な取り組みであると、我が社は信じている。

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