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中国ASEAN首脳会議、戦略関係強化で一致

2006年10月30日(月) 16時06分(タイ時間)
【東南アジア】マレーシアの国営ベルナマ通信によると、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国による首脳会議が30日、広西チワン族自治区の南寧市で開かれ、各首脳は戦略的関係の強化などをうたった共同声明に署名した。

 今回の首脳会議は、中国と東南アジアが本格的な対話を開始して15周年を迎えるのを記念して開かれた。声明は「中国とASEANの戦略的パートナーシップ関係は、発展と目に見える利益をもたらし、域内と世界の平和と安定、繁栄に大きく寄与する」と指摘。具体的には▽エネルギー安全保障、再生エネルギーの開発での協力拡大▽沿岸各国が領有権を主張する南シナ海での行動規範策定▽2010年までに「中国ASEAN自由貿易地域」を創設−などを盛り込んだ。

 新華社電によると、開幕式で演説したフィリピンのアロヨ大統領は、「中国の指導者との会合は、経済、安全保障問題を話し合う重要な場で、ASEANと中国の関係を一層緊密にするものだ」と会議の意義を強調。

 これに対し、中国の温家宝首相は、「中国・ASEAN関係は過去15年来、疑心を取り除き、対話を行い、相互信頼を深め、戦略的パートナーシップを構築するという発展過程を経験した」と述べた。

 北朝鮮問題をめぐっては、温首相が会議後の記者会見で、朝鮮半島の非核化と6カ国協議の早期再開を求めることで各首脳の意見が一致したことを明らかにした。

 中国にとって、今回の首脳会議の狙いは、ASEANとの安定した関係を構築することにあり、日本とASEANの緊密な関係にくさびを打ち込む思惑も見え隠れする。 
《newsclip》