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線路脇に不発弾、深南部ナラティワート

2006年11月7日(火) 11時41分(タイ時間)
【タイ】テレビ報道によると、7日午前、深南部ナラティワート県の鉄道駅近くで遠距離操作爆弾を積んだオートバイが発見された。列車爆破を狙ったものの、不発だったもよう。

 同日、隣県のパタニーではイスラム教徒の30代の夫婦が仕事に出かける途中に撃たれ死亡。ナラティワートでもイスラム教徒の男性(33)が銃撃を受け死亡した。

 ヤラー県では6日夜、学校が放火され、倉庫と食堂棟が全焼した。同県では学校放火事件が相次ぎ、県内の30校以上が休校となっている。
 
 スラユット首相は2日に深南部を訪れ、治安当局の弾圧でイスラム教徒住民多数が死亡したタークバイ事件について謝罪。タクシン政権の弾圧路線から180度転換し、対話・融和路線を打ち出した。しかしその後もテロは収まる気配がなく、政策転換が事態改善につながるかどうかは今のところ不透明だ。

〈深南部〉
 ナラティワート、ヤラー、パタニーの深南部3県には、もともとイスラム教のパタニー王国があったが、約100年前にタイに併合された。現在も住民の大半はマレー語方言を使用するイスラム教徒で、マレーシアとの二重国籍者も多い。

 タイからの分離運動は80年代半ばから影をひそめていたが、2001年のタクシン政権発足後、爆弾テロ、警察派出所襲撃などが相次ぎ、04年4月には、警察署などを同時襲撃したイスラム過激派を軍・警察が待ち伏せ攻撃し、1日で過激派108人、治安当局側の5人が死亡。同年10月にはナラティワート県タークバイ郡のイスラム系住民3000人が警察署前で抗議デモを起こし、治安当局と衝突、1000人が逮捕され、7人が治安当局による実弾発砲などで死亡、逮捕された住民のうち78人が軍用トラックで収容先に移送される途中、窒息死した。

 過去5年のテロ関連の死者は3県合わせ2000人を超える。
《newsclip》