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携帯2社が共同戦線、最大手AISの優遇批判

2006年11月9日(木) 23時32分(タイ時間)
【タイ】タイの携帯電話サービス2位TACと3位のトゥルー・ムーブは9日、共同記者会見を開き、最大手AISに比べ事業権料などで不利な扱いを受けてきたとして、通信市場を管理・規制する国家通信委員会(NTC)に改善を求める方針を明らかにした。2社が取り上げた問題はこれまでも度々指摘されたが、AISの創業者・元オーナーであるタクシン前首相の政治力の壁に阻まれていた。2社は前首相の失脚を受け、AISの「特権」はく奪を図る。

 両社が指摘した問題は、▽AISのプリペイド(前払い)サービスの事業権料は売り上げの20%で、DTAC、トゥルーの25−30%に比べ低い。AISは契約期間内に850億−1000億バーツが「節約」でき、政府にとり大きな減収となった▽国営固定電話会社TOTの回線への接続料がAISだけ免除されている▽AISはコスト上の優位による値下げ戦略で公平な競争を阻害している▽番号継続制度の導入の遅れが市場の硬直化を招いた。通信マスタープランでは06年末までに準備を終えるはずだが、今のところ全く進展がない−−の4点。

 AISはタクシン前首相が創業した企業グループ、シンの旗艦。シンは今年前半、シンガポール政府の投資会社テマセクに買収されたが、クーデターで前首相が政権を追われたため政治的な保護を失い、事業権、外資出資比率規定、売買時の脱税といった問題で一斉に追及を受けている。
《newsclip》