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天上の湖 ナムツォを行く

2006年11月10日(金) 01時47分(タイ時間)

 何もかもが蒼い。澄みわたる紺碧の空を映すどこまでも蒼い湖面。天上の湖ナムツォは水平線の彼方まで豊かな水を湛(たた)えていた。

 中国・チベット自治区の中心都市ラサから北へ100キロ。海抜4700メートルの高原に世界で最も高地にある塩水湖がある。ラサから青蔵鉄路に沿って、ダムシュンの街から枝道に入り、海抜5100メートルの峠を越えると、視界がにわかに開ける。聖なる湖ナムツォだ。最近舗装道路が整備され、この秘境にも簡単にたどりつけるようになった。湖畔にはヤクを率いる遊牧民の姿もみられる。



 この湖はチベット族にとって聖なる湖。湖岸の寺院には経文が書かれた五色の旗が風に舞い、霊験あらたかな雰囲気が漂う。湖畔にたたずみ、ゆっくりと流れる時間に身を任せていると、日々の煩悩はすっかり空に吸われてしまった。


 ナムツォは非開放地区に位置するため、原則的には「入域許可」が必要だが、実際はノーチェック。手続きの必要はない。個人的に訪れるには、公共交通機関はないため、ラサ市内の旅行社が主催する1日ツアーに参加するか、車をチャーターして訪れるとよい。(宮城英二=2006年9月現在)
《newsclip》