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軍政批判の元首相、新党結成を画策?

2006年11月19日(日) 19時56分(タイ時間)
【タイ】タイの地元メディアによると、チャワリット元首相(元陸軍司令官、74)が民政移管後の政権復帰を狙い、新党結成に動いているもようだ。先日の軍政批判は、民主的なイメージの売り込みと軍政への影響力確保が狙いだっという説も浮上している。

 新党には、前政権与党・愛国党を離脱したピニット前保健相、ソムサック前労相らが参加するといううわさがある。軍への影響力が欲しいソムサック氏らと、復権に政治家の「頭数」が必要なチャワリット氏の利害は一致しそうだ。

 チャワリット氏は01年の総選挙後、自分が創設した政党を愛国党と合併し、タクシン政権で副首相などを務めた。05年の総選挙には出馬せず、政界の表舞台から姿を消したが、クーデター前にはプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)らと行動をともにした。一部には、チャワリット氏が最初にクーデターを提案したという報道もある。

 しかし、クーデター後に軍幹部が国営企業の会長、取締役などに次々と就任したことを、11月10日、「国民の誤解を招く」として批判。11日には記者会見を開き、「タクシン前首相を帰国させるべき」などと発言した。
 
 軍政トップのソンティ陸軍司令官はこれに対し、「チャワリット大将が内心何を考えているのか聞きたい」「知り合いを国営企業の取締役にしたいのか?」などと強く反発したが、数日後、他の軍幹部とともにチャワリット氏宅を訪れ発言を謝罪した。チャワリット氏の狙いが「民主的」な発言で世論の注目を集めることだったとすると、政治に疎いソンティ司令官は、寝業師として知られる元首相の術中にまんまとはまったことになる。


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《newsclip》