RSS

Loxley

2006年12月26日(火) 02時50分(タイ時間)
Dr. Jingchai Hanchanlash
Exective Vice President of Loxley
Chairman of Greater Mekong Subregion Bussiness Forum (GMS-BF)

 仏カン大学公法学部卒。カナダのウエスタン・オンタリオ大学と米コネチカット大学でプロジェクト分析学などを修める。現在はロクスレー副社長と06?07年度のGMS-BF(拡大メコン圏ビジネスフォーラム)会長のほか、タイ仏商工会議所会長、NEAT & Company Limited (北朝鮮)、タイ健康推進基金、メコン法律センター、国家教育審議会など多数の企業・機関の会長職を兼任している。妻のジャムノンシー夫人は、ロクスレー会長パイロート・ラムサム氏を兄に、同社長トンチャイ氏を弟に持つ。

——御社が現在取り組んでいるプロジェクトについて
 台湾の企業ゴールドベストと合弁でプラーニン(ティラピア)養殖のニンパタナー社を設立しました。登録資本金は3000万バーツで、弊社の出資比率は全体の51%。8000万バーツを投じ、東北部ナコンパノム県のメコン川流域に養殖場を建設しました。
 そこで養殖している魚は全て台湾企業に供給しています。将来的に、他の企業との合弁でラオス側に養殖の手を広げることも考えています。

 そのほか、ベトナムに通信関連商品を扱う貿易会社があります。

 弊社はこれまで数々の提携先に恵まれ、幅広い事業を手がけてきました。プロジェクトを進めるに当たり、投資額は限定せず各プロジェクトの進行状況に応じて出資してきました。今後はベトナムやラオスで物流・健康関連の事業を予定しています。物流に関しては、既にTNTとの共同出資でプロジェクトを進めています。カンボジア投資はインフラ関連が主流です。ミャンマーは天然ガスなど天然資源が豊富で大きな可能性を秘めた国ですが、いまだ外国企業が参入しづらい状況が続いています。前期GMS-BF会長だったミャンマー代表が状況改善を政府に働きかけているところです。

——北朝鮮での投資状況は
 核の問題は中国が中心となって沈静化の方向へ向かうでしょう。しかし、北朝鮮の今後の出方次第では、弊社の北朝鮮への投資は中止せざるを得ません。現在進行中のプロジェクトは規模を変えず残しています。拡大するつもりはありません。

——GMS-BFについて
 メコン川流域の6カ国・地域(タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、ミャンマー、中国雲南省)の商工会議所で構成された経済協力プロジェクトで、ドナー(援助機関)にはアジア開発銀行(ADB)と国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)が名を連ねています。

 GMS-BFが結成されたのは2001年のことで、各国・地域代表が2年交代で会長を務めます。初代(特例で3年)はラオス、2代目がミャンマー、今年から来年まではタイ、08?09年はベトナムです。

 GMS-BFの役割は、地域の経済発展に向けた企業誘致と投資家への情報提供、調査・研究成果の発表、域内企業の活性化推進などです。組織は極めて公正な立場で、投資家と域内企業の提携を図ります。

——主な活動は
 現在、この地域で最も投資家の注目を集めているのは、近年目覚ましい発展を遂げているベトナムです。特に日系企業からの問い合わせが多く、バンコク日本人商工会議所は12月20?23日、GMS-BFを通してベトナム市場の視察を行います。視察団は東北部ムクダハーン県から、20日に開通予定のタイ・ラオス友好橋を渡ってラオスに入国、現地の商工会議所有志の視察団と合流します。ここで、ラオス市場の最新の情報も提供されます。

 かつて外国企業、特に日本企業が、この地域の投資先として最も注目していたのはタイでした。タイがその座をベトナムに譲らざるを得なくなった理由に、未だ先の見えない国内情勢、難航する日タイFTA(自由貿易協定)、そして人件費です。人件費はベトナムの方が安く上がるのです。プミポン国王のお言葉で仏教思想に基づく「足るを知る経済」の本当の意味を是非投資家の皆さんに理解してもらいたいですね。急成長するのではなく、地道に、堅実に少しずつ伸びていくのが常に安定した経済をつくるのです。この点で、私は暫定政権に絶大な信頼を置いています。特に元世界貿易機関(WTO)タイ代表のクルークライ・ジラペート商務相に期待しています。

——ありがとうございました。

〈ロクスレー〉
商業銀行大手カシコンバンクのラムサム(伍)財閥と香港の英系商社が39年に設立。コメ輸出からスタートし、現在はタイ、北朝鮮で輸出入、通信事業などを手がける。05年の年商は107億バーツ。
《newsclip》