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バンコク連続爆弾テロ、政治・経済への影響は

2007年1月8日(月) 10時11分(タイ時間)
【タイ】12月31日夕方から深夜にかけ、バンコクの8カ所で爆弾が爆発し、タイ人3人が死亡、外国人旅行者9人とタイ人34人が負傷した。1月7日現在、犯人は捕まっておらず、再発が懸念されている。政治、経済への影響は必至で、第2クーデターのうわさが流れるなど、軍事政権・暫定政府の足元は大きく揺らいでいる。

 31日午後6?7時にかけ、▽戦勝記念塔前のバス停▽サパーンクワイ交差点の警察派出所▽スクムビット通りソイ62の警察派出所▽クロントイ市場▽ケーライ交差点▽郊外のショッピングセンター(SC)、シーコンスクエアの駐車場??で爆発があり、さらに1月1日午前零時過ぎ、都心のSC、セントラルワールド近くの電話ボックスと運河フェリーの船着場近くで爆弾が爆発した。外国人のけが人はニューイヤーカウントダウンのためセントラルワールド前に集まっていた英国人やハンガリー人の旅行者で、日本人の被害はなかった。

 バンコクでは反タクシン派の街頭デモが始まった05年後半から小規模な爆弾事件が続発したが、死者が出る大規模テロは初めて。今回の事件はCNNやBBCといった国際的なメディアにも大々的に取り上げられ、比較的安全な国というイメージは大きく傷ついた。

 爆弾は時限装置を使ったもので、ゴミ箱などに仕掛けられていた。深南部のイスラム過激派が使用するタイプに近いとされるが、軍事政権・暫定政府は、クーデターで追われたタクシン前首相派の犯行で、軍・警察関係者が関与したとみている。タクシン派は軍政の自作自演、もしくはイスラム過激派の犯行という見方だ。

 新たなクーデターのうわさは、治安維持のため首都圏の兵力が強化される中、強まった。軍のタクシン派が軍政トップのソンティ陸軍司令官の追い落としを図る、もしくはソンティ司令官が軍内のタクシン派を追放する、という2説あり、ソンティ司令官は4日夜から5日朝にかけ生番組に連続出演し、火消しに追われた。

 タイ証券取引所(SET)株価指数は年明け3日から下げ続け、5日終値は06年終値を51.65ポイント(7.6%)下回る628.19ポイント。昨年12月6日からの下落率は15.8%に達した。直接投資や、国内総生産(GDP)の5?6%を占める観光産業への影響はこれからだが、観光収入の減少と株価下落が購買力を下げ、消費がさらに落ち込むという予想も出ている。
《newsclip》