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前政権与党が衛星テレビ、タイ軍政に反撃

2007年2月26日(月) 00時09分(タイ時間)
【タイ】昨年9月のクーデターで政権から追放されたタイ愛国党が軍事政権への反撃に転じている。政党活動が禁止されているにもかかわらず、ジャトゥロン党首代行が2月後半に事実上の地方遊説を強行。3月1日には党が支援する衛星テレビ「ピープルズ・テレビジョン(PTV)」の放送が始まる予定で、軍政の対応が注目を集めている。

 軍政はPTVを許可しない方針だが、軍政支持の新聞大手マネジャー・メディア・グループ(MGR)の衛星テレビ放送「ASTV」を認めていることから、PTVの放送を停止すれば、ダブルスタンダードという批判を受けそうだ。ASTVが愛国党政権に放送を止められた際、行政裁判所が放送中止の撤回を命じた前例もあり、法的にPTVの放送を止められるかどうかも微妙とみられている。


〈ジャトゥロン・チャイセーン〉
56年生まれ。チェンマイ大学在学中に学生会長を務め、軍部の弾圧で一時国境地帯のジャングルに潜伏した。後に渡米し、ニューヨーク州立大学経済学部卒、アメリカン大学経済学修士。86年から下院連続当選。地盤は東部チャチュンサオ県。有力政党の幹事長、総理府相などを歴任し、タクシン愛国党政権で副首相、教育相。タクシン前首相とは疎遠だったといわれるが、06年9月のクーデター後、党有力者のほとんどが表舞台を避けたことから、同氏に党首代行ポストが回ってきた。
《newsclip》