【タイ】国営タイ通信によると、タイのシティチャイ情報通信技術(ICT)相は27日、シンガポール政府の投資会社テマセクの傘下に入ったタイの通信衛星会社シン・サテライトを、タイ政府が買い戻す意思がないことを明らかにした。同相はシン・サテライトの財務状況に懸念を示し、政府による買収は危険が高すぎると述べた。
シン・サテライトはタイのタクシン前首相が創業した企業で、05年に打ち上げられた世界最大級、最新鋭のブロードバンド通信衛星「IPスター」など通信衛星4基を運営するほか、カンボジアとラオスで携帯電話、固定電話、タイでインターネット接続、電話帳などの事業を行っている。
前首相一族の持ち株会社シンが昨年テマセクに買収されたため、事実上、シンガポール政府の管理下に入ったが、タイ軍トップのソンティ陸軍司令官が「衛星は国家資産で、取り戻すべき」と主張し、「奪回」論に火がついた。
タイ政府はシンの外国人出資比率違反などでテマセクを追い詰め、シン・サテライトをタイ企業に売却させる方法を検討しているもようだ。ただし、現政府の任期は長くて年内いっぱいとみられる上、これまでを見る限り、実務能力、交渉能力は不足気味で、複雑な法律・外交問題を短時間に処理できる可能性は低いとみられている。一部には、「支持率が急降下している政府・軍部が、国民の目をそらすため、国外に敵を作った」という見方もある。
シン・サテライトの06年決算は総売上高が前年比30.5%増の89億7300万バーツ、最終赤字4600万バーツ。IPスターの稼動や携帯電話事業の拡大などで大幅増収となったが、販管コストが膨張し、赤字に転落した。05年は12億800万バーツの黒字だった。負債総額は200億バーツ近い。
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