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バンコク日本人学校

2007年3月12日(月) 19時36分(タイ時間)
 バンコク日本人学校(泰日協会学校)は、1926年(大正15年)開校、在籍児童・生徒数2300人。世界最初の日本人学校であり、世界有数のマンモス校(日本人学校として)でもある。小学1年から中学3年まで、日本と同じ学校環境の中、日本と同じ授業を受けられる。バンコクに住んでいると、日本人学校の存在は当然のことと思われがちだが、世界的に見ればかなり恵まれた環境であるといえる。

 日本人学校は世界各国にあり、「海外では日本人学校に通うのは普通」になりつつあるが、日本人が多く住んでいても日本人学校がないという都市は意外と多い。「子供にはインター校に通わせ、補習で日本語を習わせていた。それに比べてここは恵まれている」と感動していた、米国からバンコクに引っ越してきた日本人駐在員もいる。

 登下校、授業内容、校内の雰囲気など、日本の学校と何ら違いはない。交通事情により、通学バス利用で多少の違いがあるぐらいだ。カリキュラムはもちろん文部科学省の認定のもので、日本で最も採用率が高い教科書が使われる。海外の日本人学校は全て同一の教科書が使われているので、転校ということになっても安心だし、日本に帰国しても同じ教科書を使う確率は高い。

 中学から高校への進学時は、日本での受験が控えているため、学期の編成が多少異なってくる。中学3年は4月から12月までに1年分のカリキュラムを終わらせるため、年を通して毎月1?2日は土曜通学がある。1月に入れば、受験準備・受験本番などで、学校を休んで日本に戻る日が多くなる。3月の卒業式を迎えるまでに通学日はわずか数日、という子供もいる。

 日本では、願書取り寄せ・提出など高校受験・進学の準備は卒業の3カ月前で十分だが、タイでは4?5カ月前から準備した方が安心だ。日本人学校には日本各地から子供たちが集まってくる。学校側で、生徒が希望する全ての高校の情報を得るには、限界がある。学校や塾に頼らず、自らの情報収集を心がけたい。心構えは1年前からでも早過ぎることはない。

 親の海外駐在が続くのであれば、インター校への進学という選択肢もある。その際、気をつけなければならないのは、理数系が得意な子供たちだ。欧米諸国の理数系のカリキュラムは、計算はコンピュータを最大限に駆使するという、情報処理のそれに近い。理数系を希望するのであれば、日本の学校への進学をお勧めする。

 学校の環境は日本と同じでも、海外生活ということから、語学面で日本の子供たちと差が出てくる。一般的に日本の子供たちより英語に慣れ親しんでいるようだ。タイは英語圏ではないが、日本と比べればはるかに英語に接する機会は多い。反面、日本から来たばかりの子供は、周囲の友人のようにすぐには英語が話せないので、コンプレックスに陥ることもあるようだ。

 一方、国語の読解力の低下が見受けられる。これは日本国内でも同じ状況であるようで、飽きればすぐに消すことが出来るコンピュータゲームなどに慣れ、一つのことにじっくりと取り組むことが少なくなってきているからだという。海外ではその傾向が顕著だ。日本と比較して圧倒的に日本語を目にする機会が少ない。国語にかかわらず他の科目でも、「テスト問題が理解できない」というケースが珍しくない。特にインター校に通う子供たちは、コンピュータの扱いには慣れていても、日本語を書くことは出来るが読めないという問題が多い。

 そのような環境の中でも、読解力に優れた子供もいるのも確かだ。その違いは読書にある。本が好きな子供は外国に住んでいても、日本にいる子供より読解力が付くようになる。

 また、日本と比べて部活動(バンコク日本人学校ではサークル)の時間が少ない。ましてや通学がバスということもあって、歩く機会がほとんどないので、可能であれば体を動かす時間が欲しいところだ。

 以前は親の勤務先の(日本人学校に対する)貢献度によって入学の可否が決まる面があったが、現在はそのような心配はない。日本にいても、海外に住んでいても、日本人であれば日本の教育を受けたいと思うのは当然だ。海外に住む日本の子供たちにとっては、まずは「日本人学校ありき」なのだ。

泰明倫館
住所:Room 3/4, 55 BIO HOUSE Bldg., Prompong, Klongton Nua, Klongtoey, Bangkok 10110
電話&ファクス:0-2262-0769 Eメール:matsuda@meirinkan.com
《newsclip》