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タイ通信最大手シン、前首相の「番頭」が経営トップ退任

2007年3月22日(木) 23時13分(タイ時間)
【タイ】シンガポール政府の投資会社テマセクの子会社でタイ通信最大手のシンは22日の取締役会で、創業者のタクシン・タイ前首相の番頭格であるブンクリー経営執行委員会会長の退任を軸とする経営陣の交代を決めた。7月1日付。

 シン傘下のタイ携帯電話キャリア最大手アドバンスド・インフォ・サービス(AIS)のソムプラソン経営執行委員会会長(53)がシンの経営執行委員会会長兼社長代行を兼任する。ブンクリー氏は取締役として留任する。

 AISの最高経営責任者(CEO)にはウィクロムAIS最高技術責任者(CTO)が昇格する。

 シンはAIS、通信衛星のシン・サテライト、消費者金融のキャピタルOK、格安航空のタイ・エアアジアといった企業を傘下に収める持ち株会社。テマセクは昨年、タクシン氏一族から同社株の約50%を733億バーツで買い取り、その後、株式公開買い付けで出資比率を90%以上に引き上げたが、昨年9月のクーデターでタクシン氏が追放されると、シンは政治的な保護を失い、外資出資比率規定や事業権違反などでタイ軍事政権の追及を受けている。シンの株価は買収時の半分に下がり、テマセクは巨額の損失が避けられない情勢。シンの06年の最終利益は前年比6割減の34.1億バーツだった。


〈ソムプラソン・ブンヤチャイ〉
55年生まれ。キングモンクット工科大学卒、アジア工科大学工学修士。タイ空軍、IBM(タイランド)勤務を経て92年にシン・グループに移り、93?98年AIS社長、99年からAISのCEO。

〈ウィクロム・シープラタック〉
52年生まれ。チュラロンコン大学工学部卒、タマサート大学経営学修士。フィリップス、エリクソンなどのタイ法人勤務を経て、90年にAIS副社長、03年AISのCTO。
《newsclip》