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タイ軍部、新空港の免税店事業権破棄

2007年3月23日(金) 00時43分(タイ時間)
【タイ】タイの主要空港を運営する国営企業エアポーツ・オブ・タイランド(AOT)は22日の取締役会で、タイ免税店最大手キングパワーに与えた新バンコク国際空港(スワンナプーム空港)の免税店事業権の破棄を決めた。政府法制委員会が事業権契約自体が違法だったと判断したため。当面はキングパワーの営業継続を認め、検察、運輸省などと善後策を検討する。

 昨年9月のクーデターで政権を奪取したタイ軍部は空港事業を重視し、サプラン陸軍司令官補をAOTの会長に送り込んでいる。空港は前政権の汚職追及の目玉である一方、前政権に奪われた軍の利権奪還の場ともいわれ、スワンナプーム空港の滑走路の亀裂をめぐる騒動、閉鎖されたドンムアン空港の再開港など、混乱した事態が続いている。

 キングパワーはスワンナプーム空港の免税店運営で期間10年の事業権契約をAOTと結んでいた。事業権料は最初の5年が売り上げの15%で、その後1年ごとに1%ずつ上昇する。最低保証額は167.4億バーツ。

 同社はチェンマイ空港、プーケット空港、バンコクのショッピングセンター、セントラルワールドなどで免税店70店以上を運営。バンコクのランナム通りに免税店、ホテルなどからなる複合不動産施設「キングパワー・コンプレックス」の開発も進めている。
《newsclip》