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〈インタビュー〉モスバーガー、タイ上陸 

2007年3月29日(木) 11時56分(タイ時間)
MOS Foods (Thailand) 
浅井 靖綏 氏 (代表取締役会長、写真左)
吉井 靖範 氏 (代表取締役社長、写真右)

——モスバーガーのアジアでの展開についてお聞かせください
 1990年の台湾以来、1992年にシンガポール、2006年に香港と3カ国・地域に進出、140店舗以上を展開し、大成功を収めています。本国の日本では1500店舗を全国で展開中です。

——4カ国目のタイは?
 モスバーガーのアジア進出をカリが飛んでいく姿の「雁行(がんこう)」に例えると、先頭を飛ぶカリの群れが日本、台湾、シンガポール、香港です。そしてタイは、第2の群れの先頭であると位置付けています。3?4年前にタイでの事業化調査を開始、昨年12月の現法設立、今年3月の1号店開店となりました。

——ファストフード店展開から見たタイの市場は?
 モスバーガーは、ファストフードより質が高く、カジュアルレストランより気楽な、「ファストカジュアル」となります。このファストカジュアルの展開において、機が熟したと判断しています。現在のタイのGDP(国内総生産)は、97年に経済危機が発生して以来最高の2700?2800米ドル。バンコク首都圏の購買力平価は、日本の3万5000米ドルの半分に近い1万4000?1万5000米ドルと達したといわれています。雰囲気的には、高度経済成長が始まった昭和30年代後半から40年代前半の日本に似ているのではないでしょうか。

——ターゲットとなる客層は?
 学力が高くて健康にも気を使う、中流階級から上の方たちです。一皿20?30バーツから注文出来る屋台や、30?50バーツの料理が並ぶフードコーナーと比べ、ハンバーガーはセットで注文すると100バーツとなってしまう、タイでは「気軽に食べるには値段の高い外国食」です。ファストカジュアルであるモスバーガーの客層は、ハンバーガー・チェーン店のそれよりは、多少高めとなるでしょう。

——タイで作るモスバーガーはどのような味でしょう?
 「日本でモスバーガーを食べた」というタイ人の方もいらっしゃれば、「タイでもモスバーガーが食べられる」と期待される日本人の方もいらっしゃるでしょう。日本の味と日本のサービスを再現することが大前提であり、日本のレシピをそのまま生かします。事業化調査の際、地元の方を対象とした試食テストマーケティングを実施、98%の方から「ぜひ食べたい」という答えをいただいております。

——食材などは?
 99%の食材・調味料は現地調達で、輸入はチーズとハラペーニョ(メキシコ原産のチリ)およびニュージーランド産の魚類のみです。モスバーガーはハンバーガーとは「似て非なる」ものです。ハンバーガーが一般的にトリミング(くず肉)を使用するのに対し、モスバーガーはステーキ用の肉をチョップします。さらにハンバーガーで使われる食材は工場で調理されて店で温め直されますが、モスバーガーは工場では急速冷凍のみ。店で注文を受けてはじめて調理されるので、その分ジューシーな仕上がりとなります。タイ国内の牛肉加工は、輸出の関係からほとんどが熱加工専門のみで生肉加工を行っておらず、委託先がなかなか見つからなかったという苦労話があります。

——出店先や価格などは?
 3月30日午前11時、セントラルワールドプラザ3階のカフェゾーン、高架鉄道(BTS)の新設のラーダムリ側連絡口からだと入り口直結の正面のエスカレーターを上ったところに、第1号店がオープンします。価格は「モスバーガー」が59バーツです。日本では300円の商品が、タイでは6掛け近くで食べられるわけです。年内は10月にもう1店舗の開店を計画中です。

——来年以降の店舗展開や売上目標などは?
 来年4店舗、2009年6店舗と、今年の2店舗を合わせて12店舗を計画しています。店舗スタイルは、都心型ショッピングセンター内、郊外、オフィスビル、独立店舗といった4タイプを考えています。売り上げは1店舗当たり年間2000万バーツが当初の目標です。

——ありがとうございました

住所:Thaniya Bldg., 5th Floor, Room 508, 62 Silom Rd., Suriyawong, Bangrak, Bangkok 10500
電話:026327570-1 ファクス:026327572
ウェブサイト:www.mos.co.jp
《newsclip》